14.08.18(Mon)

シャンゼリゼにゲランが贈る新コンセプトのサロン・ド・テ

tend Editorial Team

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華やかとローズの香りが立つ『ラ・パリジェンヌ』。ローズのシャンティイクリームの中に、マロンクリームが。

華やかとローズの香りが立つ『ラ・パリジェンヌ』。ローズのシャンティイクリームの中に、マロンクリームが。

フランスの高級香水・化粧品メーカー「ゲラン」が、創業100年を目の前にした2013年にシャンゼリゼの店舗を大リニューアルし、地下に新しいコンセプトのサロン・ド・テ「68ギー・マルタン」をオープンしました。 ゲランは1828年創業の由緒ある香水・化粧品メーカーで、創業当初に皇室御用達の香水店となり名を馳せ、以来フランスでは高級メーカーとして揺るぎない地位を築いています。現在のシャンゼリゼ68番地に店を構えたのは1914年。そしてサロン・ド・テに迎えられた料理人ギー・マルタンは、1784年創業の由緒あるレストラン「ル・グラン・ヴェフール」を2000年から8年間3つ星とし、後にオーナーシェフとしても活躍しています。

(左)名シェフのギー・マルタン。香水の香りから着想した料理とパティスリーを提供。/(右)ゲラン、シャンゼリゼ店の地下にあるサロンで優雅なひとときを。

調香師ティエリー・ワッサーは1961年からゲランの5代目の調香師長を務めていますが、マルタンと出会って意気投合。2人が香りと料理のコラボレーションに心を惹かれ、そしてオープンしたのがこのサロン・ド・テです。バカラのシャンデリアが豪勢に飾られたリッチな空間で、シャンゼリゼ大通りの喧噪を忘れてしまう静謐さに満ちています。そして、ゲランの香水からインスピレーションを得てマルタンが創作した料理やパティスリーを味わうことのできる、唯一無二の場所なのです。 香水メーカーとのコラボレーションといっても、もちろん香水をそのまま使うわけではありません。その香水のコンセプトや香りの構成にインスピレーションを得てレシピを制作したり、あるいはゲランが世界中で出会った香りをアクセントとした創作をしたり。マルタンは、ゲランの香水を少しずつ勉強しながらクリエーションを進めており、現在でもとてもセンシュアルかつ美しくしかも美味しい作品の数々が生まれています。
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「ラ・プティット・ローブ・ノワール」をイメージして生まれた、チョコレートのパティスリー。

例えば『ラ プティット ローブ ノワール』という名のパティスリー。 2008年に生まれた同名の香水は、ココ・シャネルのブラックドレスを纏うコケティッシュなパリジェンヌをイメージして作られたそうで、フェミニンなローズ&赤いフルーツの香りから、アンバー、ムスク香へと変化する優雅さが評判を呼び、以来さまざまなアワードを獲得し人気の香水となりました。 その黒いローブという名前とコケティッシュなイメージから、マルタンはチョコレートデザートを考案しました。ベースは赤いチェリーのような香り立つチョコレートのムース。いただくとさまざまな花の香りがほんのり漂い、ラストノートにフレッシュで土の香りもするレグリーズ(甘草)の香りが現れるのは秀逸でした。