11.07.15(Fri)

リシャールの創作に出会えるパリ最新店 「Richard」

tend Editorial Team

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この夏、床をフローリングにする予定。ナチュラルさが加わり、よりモダンな印象に変わりそう。

この夏、床をフローリングにする予定。ナチュラルさが加わり、よりモダンな印象に変わりそう。

パリのサンジェルマン・デプレ界隈のデプレ教会からもすぐそば、ラデュレも近いボナパルト通りに、6月9日ショコラティエ“リシャール”がオープンしました。リシャールの本拠地はリヨンにあるのですが、パリの支店はこのボナパルト通りの店で2件目。1件目のおよそ2倍のスペースがある、ゆったりとした空間です。リヨンで2年ほど前に開発したパティスリーを店頭に置くことと、奥にあるスペースでチョコレートのアトリエ“カンテサンス”を開催するという試みをすることが、この2件目の特徴です。奥の壁だけが控えめのゴールドで、あとは真っ白な内装。近々、床をフローリングにするそうで、ナチュラルさが際立つ、さらにモダンな店になりそうです。

1粒4グラムという、ミニボンボンショコラ。様々なフレーバーで、テイスティングをするチョコレートの新たな楽しみを20年前にすでに提案。

1粒4グラムという、ミニボンボンショコラ。様々なフレーバーで、テイスティングをするチョコレートの新たな楽しみを20年前にすでに提案。

オーナーショコラティエは、ミッシェル・リシャールさん。ショコラティエ“リシャール”は1925年、リヨンにオープンした老舗で、ミッシェルさんは3代目です。1987年にパリに初の店舗をオープンしましたが(サンジェルマン大通りにある1件目です)、この時にブレンドではなく、産地別のチョコレートを発表。さらに1990年には“プチ・リシャール”と名付けた、1粒4グラムのミニボンボンショコラを、“スパイス”、“花”、“フルーツ”、“ハーブ”、“ナッツ”、“バルザミコ”、“柑橘”の7種の味わいにカテゴライズして発表。さらに各味わいを7つの味で表現して(例えばスパイスなら、カレー、カルダモン、ジンジャー、花ならローズ、イアンイアン、ハーブなら、ローズマリー、タイム、ヴェルヴェーヌなど)、合計49種類の異なる味を創り出したのは、とても画期的なことでした。

1口サイズの愛らしいミニマカロンは、今までにないプチフールサイズ。一粒に味わいが凝縮されている。

1口サイズの愛らしいミニマカロンは、今までにないプチフールサイズ。一粒に味わいが凝縮されている。

産地別ピュアチョコレート、そしてこのミニボンボンショコラにしても、奥深いチョコレートのデギュスタション(テイスティング)の愉しみを伝えようとした、当時は誰も考えつかなかったミッシェルさんの斬新なアイディア。今ではデギュスタションに重きを置くチョコレートの世界ですが、実はショコラティエとしては、彼が先駆者だったのです。

チョコレートの愉しみを斬新なアイディアで提案し続けてきたミッシェルさんは、“チョコレートのデザイナー”とも呼ばれるほど。この新しいパリの店では、近年からリヨンで発表してきた新しいクリエーションに出会うことができます。例えば1つは、ミニサイズのマカロン“ミック・マック”。1個7グラムという小ささで、20グラムくらいが一般的なので、3分の1の大きさ。口にポンと放り込めてしまえるサイズが何とも愛らしく、レモン&ミント、アーモンド&コーヒーなどの斬新な味わいも魅力的です。

(左)マカロンとチョコレートボンボンのアイディアを融合させた斬新な“ショコ・マック”。(右)リシャールさんは、常に革新的な楽しみ方を提案し続けます。

(左)マカロンとチョコレートボンボンのアイディアを融合させた斬新な“ショコ・マック”。(右)リシャールさんは、常に革新的な楽しみ方を提案し続けます。

また、マカロン1枚にガナッシュを載せ、丸いチョコレート板を載せた、こちらもミニサイズの“ショコ・マック”も、見た目も愛らしい革新的なボンボンショコラ。ブラックチョコレート82%のガナッシュや、アラビカコーヒー風味のガナッシュ、オレンジ、スパイス風味など8種類の味わいが楽しめます。