(@nhk_kouhaku)
「知らないアイドルばかり」に戸惑うアラフィフ層も? 紅白歌合戦の楽しみ方を変える新しい視点
毎年恒例の年末の風物詩、NHK紅白歌合戦。今年の出場者発表後、SNS上では特定の層から「知らないアイドルばかりだ」という率直な意見が多く上がっています。この戸惑いは、世代間のエンタメへの関心度の違いを浮き彫りにする、一つのトレンドとなりつつあります。
紅白歌合戦は、かつては老若男女が知る「国民的ヒット曲」の祭典という側面を持っていました。しかし、音楽の聴き方が多様化し、SNSやYouTubeといったプラットフォームから人気が生まれる現代において、国民全体が共通認識を持つ楽曲やアーティストの数は減少傾向にあります。
特に、若年層のトレンドに強いアイドルグループやボーイズグループの台頭は顕著です。アラフィフ以上の世代からは、テレビ番組で「知らないアイドルばかり」と漏れる声が共感を呼んでおり、自身の知るアーティストが減ることで、番組への興味が薄れがちになっている現状が垣間見えます。
この状況に対し、SNSでは率直な感想が多く寄せられています。
「出演者見ても半分以上知らない人ばかりで、今年の紅白はもういいかなって思っちゃう」
「親に紅白の出場者を見せたら案の定『この人誰?』の連発で、世代間ギャップを痛感した」
「自分たちの頃は、ヒット曲を知らないと次の日学校で話についていけなかったのに、今はそうじゃないんだな」
「紅白自体が、若い子向けのトレンド紹介番組に変わってきたってことなんだろう」
紅白歌合戦を「自分たちが知っているかどうか」という基準だけで楽しむのは、もう難しい時代に突入しているのかもしれません。むしろ、紅白を「その年の日本の音楽・トレンドの縮図」、つまり一種の文化的な資料として捉え直すことで、新しい楽しみ方が生まれます。
アラフィフ以上の視聴者は、純粋に「歌を楽しむ」だけでなく、「なぜこのアーティストが選ばれたのか」「この曲が若者にウケる理由は何か」を読み解くという、知的好奇心を満たすゲームとして紅白を観てみるのはどうでしょうか。
SNSで話題になっている理由や、パフォーマンスに込められた若者の熱量を理解しようと試みることで、ただ「知らない」で終わらせるのではなく、新しいカルチャーを「深める」きっかけになるかもしれません。














