「今それ必要?後にしてくんない?」と気分によって対応を変える上司。だが、我慢できなかった私の行動で痛い目に合った話
気分屋上司との日々
「あぁ、今日の『お天気』はどうかな……」
オフィスのドアノブに手をかける瞬間、キリキリと痛む胃。
私が気にしているのは空模様ではありません。
上司の「機嫌」です。
出社して最初の業務、それは上司の顔色を伺う「ご機嫌チェック」。
「おはようございます!」
努めて明るく声をかける私。
返ってきたのは、冷ややかな沈黙。
パソコン画面を凝視したまま、眉間に刻まれた深いシワ。
響き渡るキーボードを叩く音。「ッターン!」という打鍵音は、もはや怒号。
(うわ、今日は“ハズレ”の日だ……)
こうなるともう最悪。
業務確認をしたくても、全身から放たれる「話しかけるなオーラ」。
勇気を出して書類を持っていくも、結果は惨敗。
「……あ?今それ必要?後にしてくんない?」
目も合わさずに吐き捨てられる言葉。
理不尽な態度。
かと思えば、翌日は打って変わって“ハイテンション”だから始末に負えません。
「おー! おはよう! いやー、昨日のテレビ見た? 最高だったよな!」
昨日の無視が嘘のような大声。
仕事中に始まる、どうでもいい雑談。
こちらの作業はお構いなしに続く独演会。
挨拶すら無視される恐怖と、仕事の邪魔をされるストレス。精神はすり減るばかり。
事件がおきた
そんなある日、ついに事件は起きました。
その日は朝から上司の機嫌が最悪レベル。
しかし、どうしても今日中に確認が必要な重要案件が。恐る恐る声をかけます。
「あの、例の件ですが、期限が今日までで……」
「うるさいな!今忙しいんだよ!勝手にやっといて!」
怒鳴り声と共に、書類を払いのけられました。
いつもならここで引き下がって悩みますが、この日は私も冷静でした。
「言質、取りましたよ」と心の中で呟き、そのままメールで『先ほどの指示通り、私の判断で進めます』と送信。
CCには部長のアドレスを入れて。
翌日。
案の定、その案件でトラブルが発生。
鬼の形相で詰め寄ってくる上司。
「おい!なんだこのミスは!俺は聞いてないぞ!!」
「いえ、昨日は『忙しいから勝手にやれ』と仰いましたよね?」
「嘘つくな!そんなこと言うわけないだろ!お前の責任逃れだ!」
フロア中に響く怒鳴り声。
その時です。
「……嘘をついているのは、君の方じゃないかね?」
静まり返るオフィス。
後ろに立っていたのは、なんと部長。
「え、ぶ、部長……いつから……」
「最初からだよ。昨日の彼女のメールも読んでいる。君、自分の機嫌で仕事を放棄するのは、もういい加減にしたまえ」
パクパクと口を開閉させるだけの上司。
そのまま別室へ連行されていく背中を見送りながら、私は小さくガッツポーズ。
「さて、仕事しよっと」
その日以来、上司の機嫌に怯えることはなくなりました。
私の心には、いつまでも晴れやかな青空が広がっています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














