「今月も、生活費はちょっと厳しくて……ごめん」と謝ってくる自営業の夫。だが、子供の前で見せる夫の態度が許せなかった理由
自営業の夫からの謝罪
「今月も、生活費はちょっと厳しくて……ごめん」
月末になると繰り返される、自営業の夫からの謝罪。
ここ最近、夫の仕事はうまくいっておらず、家計は完全に私の肩にかかっています。
私のパート代だけでは足りず、独身時代に貯めた大切な貯金を切り崩して、なんとか生活を回す日々。
自分の服なんて、もう何年も買っていません。
化粧品だって最低限のものだけ。
こっそりと副業も始め、息子の習い事の送迎の合間を縫って必死に働いています。
それなのに、夫は息子と出かけると、妙に気が大きくなるのです。
「パパ、このゲームのカード欲しい!」
「おっ、いいぞ。あとでママには内緒な」
帰宅した息子の手には、新しいぬいぐるみやレアなカード。
(そのお金があるなら、少しでも家計に入れてよ……)
喉まで出かかる言葉を、息子の嬉しそうな笑顔を見てなんとか飲み込む。そんな毎日でした。
ある休日の午後、息子とリビングでくつろいでいた時のことです。
「今度の休み、またパパとお買い物行きたいなぁ」
「えー、ママとも行こうよ。久しぶりに一緒にお出かけしよう?」
なんとなく言った私に、息子は悪気のない顔で、信じられない言葉を返してきました。
「だってママ、自分のものしか買わないじゃん」
「……え?」
「パパはいろいろ買ってくれるけど、ママは何も買ってくれないもん。ケチだもん」
頭をガツンと殴られたような衝撃でした。
自分のものしか、買わない?私が?
(ちょっと待ってよ。ママが最後に自分のために何か買ったのがいつか、知ってる?)
(あなたのその服も、毎日食べるご飯も、習い事のお月謝も。全部ママが必死に節約して、自分のことを後回しにして払ってるんだよ!)
叫び出したい気持ちで胸が張り裂けそうになりました。でも、子どもにそんな家計の生々しい話をするわけにはいきません。
悔しさで言葉に詰まっていた、その時です。
夫のフォロー?
同じ部屋でスマホをいじっていた夫と、ふと目が合いました。
今の会話、間違いなく聞こえていたはずです。
夫なら、わかっているはずです。私がどれだけ我慢して、家計を支えているか。
「こら、そんなことないぞ。ママは毎日家族のために頑張ってくれてるんだから」
「ママが買わないのは、◯◯君のためにお金を使ってるからなんだよ」
そんなフォローを、ほんの少しだけ期待しました。
夫としてのプライドがあるなら、誤解されている妻をかばってくれるはずだと。
けれど、夫は気まずそうに私から視線を逸らすと、そのまま無言で立ち上がり、別の部屋へと逃げていったのです。
「……そっか。パパは優しいもんね」
震える声でそう返すのが、精一杯でした。
息子は何も悪くありません。
目に見える「プレゼント」をくれる人が優しいと感じるのは、子供なら当然のことです。
でも、夫の態度はどうでしょう。
自分の稼ぎがないことを棚に上げ、私の貯金で生活しているのに、息子からの「いいパパ」という評価だけは甘んじて受け入れる。
そして、悪者になった私を前にしても、保身のために口をつぐむ。
「ママ、どうしたの? 怒ってる?」
「ううん、なんでもないよ」
無邪気な息子の顔を見ながら、心の中にはドス黒いモヤモヤが渦巻いていました。
生活が苦しいことよりも、自分の欲しいものを我慢することよりも。
あの一瞬の「夫の沈黙」が、何よりも悲しく、許せない出来事として私の心に残り続けています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














