「音漏れしてる…最悪」電車で隣に座った若者。不快に思っていた私が聞いてしまった、音楽の正体とは
通勤電車の地獄
毎朝の通勤電車。
それは私にとって、一日の中で最も憂鬱な時間と言っても過言ではありません。
満員電車に揺られ、まだ眠気の残る頭で「今日も仕事かぁ……」とため息をつく。
そんな平和(?)な時間を乱す「事件」は、ある朝突然起こりました。
運良く座れた私の隣に、ある人物がドサッと座ってきました。 その瞬間です。
シャカシャカシャカシャカ……。
「(うわ、音漏れしてる……最悪)」
耳につけたイヤホンから漏れ出す、結構なボリュームのシャカシャカ音。
朝から他人の聴いている音楽を強制的に聞かされる不快感といったらありません。
「(頼むからボリューム下げてよ……)」
心の中でそう呟きますが、当然相手には届きません。 しかも、災難はそれだけではなかったのです。
ドン、ドン、ドン、ドン。
「(えっ、嘘でしょ?)」
なんとその隣の人、リズムに乗って貧乏ゆすりのように足で床を叩き始めたのです。
座席を通して、ドンドンという振動が私の太ももにまで伝わってきます。
「(勘弁してよ〜! 音だけでもうるさいのに、振動まで!?)」
私のイライラは一気に頂点へ。
「少し静かにしてもらえますか?」と言えればどんなに楽か。でも、そんな勇気は私にはありません。もし逆ギレされたら怖いし、トラブルになるのも嫌だし……。
「(今日はハズレだ。私が我慢するしかないんだ……)」
諦めかけたその時
そう諦めかけ、目を閉じて意識を逸らそうとした、その時でした。
ふと、シャカシャカというノイズの奥から、微かにメロディラインがクリアに聞こえてきたのです。
「(ん? なんかやけに高い声……?)」
気になって耳を澄ませてみると……。
『〜パヤパヤ、魔法の国からコンニチワ!』
「(……はい?)」
一瞬、思考が停止しました。
隣で眉間にシワを寄せ、クールにスマホを操作しながらリズムを刻んでいるその人が聴いていたのは、どう聞いても「女児向けアニメのオープニングテーマ」のような、超ハイテンションで可愛らしい曲だったのです。
「(ぶっ……! 嘘でしょ!?)」
さっきまでのイライラが一瞬で吹き飛び、今度は笑いをこらえるのに必死になりました。
あんなに不快だった足踏みも、今ではなんだか微笑ましくすら見えてきます。
「(その見た目で、その選曲はずるいよ……!)」
マスクの下で必死に口角が上がるのを抑えながら、私は心の中でツッコミ続けました。
「(おかげで目が覚めました。ありがとう)」
駅に到着し、足取り軽く電車を降りた私。
朝のイライラを笑いに変えてくれたあの「謎の選曲」に、少しだけ感謝した朝の出来事でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














