
氷上の英雄を標的にした悪質な画像改変の衝撃
ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート・ペアで見事に金メダルを獲得し、日本中に感動を届けた三浦璃来選手と木原龍一選手の、通称りくりゅうコンビ。その栄光の影で、目を疑うような卑劣な事件が起きています。競技中の真剣な一瞬を切り取った報道写真が、AI技術を用いたディープフェイクによって性的な意図を持つ画像へと作り変えられ、SNS上で拡散されているのです。
問題となっているのは、木原選手が三浦選手を力強くリフトする場面の画像です。本来は技術と信頼の結晶であるはずのシーンですが、悪意ある加工により、木原選手の衣装が不自然に透けて見えるような細工が施されました。この画像は主に海外のSNSユーザーによって投稿されたとみられており、その背景には、フィギュアスケートにおける男女の衣装の露出差に対する、独りよがりな問題提起があるというから驚きを隠せません。
ネット上では、このあまりにもリスペクトに欠ける行為に対して、ファンから怒りの声が相次いでいます。
『一生懸命努力して金メダルを獲った選手に対して、こんな仕打ちができる神経が理解できない』
『衣装の格差を訴えたいなら別の方法があるはず。選手を性的な対象として利用するのは卑怯だ』
『日本の宝である選手たちが、こんな下劣な加工の犠牲になるのは見ていて本当につらい』
こうした声が上がるのは当然の帰結といえるでしょう。たとえ動機が社会的なメッセージを含んでいたとしても、個人の尊厳に泥を塗る手法が正当化されるはずもありません。むしろ、主張を広めるために無関係なアスリートを貶める行為は、その主張自体の正当性すら失わせるものです。
専門家によれば、このような改変行為は肖像権侵害にとどまらず、公表された態様によっては名誉毀損や侮辱罪に該当する可能性が極めて高いといいます。特に、あたかもその姿で演技をしていたかのような誤解を与える加工は、アスリートが築き上げてきた社会的評価を不当に貶めるものです。また、撮影したカメラマンや報道機関の著作権を侵害している点も見過ごせません。
最新技術であるAIは、本来ならば表現の幅を広げ、人々の生活を豊かにするために使われるべきものです。しかし、今回のように他者を攻撃し、性的搾取の道具として悪用されるケースが後を絶ちません。
五輪という大舞台で戦い抜いたアスリートが、競技とは無関係な場所でこれほどまでに深い精神的苦痛を強いられる現状は、一刻も早く是正されるべき課題といえます。














