
期待を背負ったはずの保守本流政権が直面する現実と公約の乖離
高市内閣が、早くも厳しい逆風にさらされています。衆議院選挙での圧倒的な勝利という強力な追い風を受けてスタートした高市政権ですが、2月22日の「竹島の日」を巡る対応が、支持者や関係者の間で大きな波紋を広げているのです。
争点となっているのは、島根県で開催された記念式典への閣僚派遣見送りです。高市首相は昨年9月の自民党総裁選前、ネット番組などで「竹島の日には堂々と大臣が出て行ったらいい。他国の顔色をうかがう必要はない」と、極めて威勢のいい持論を展開していました。この発言こそが、彼女を支持する保守層にとっての「悲願」であり、政権交代への期待感の源泉でもあったはずです。
しかし、蓋を開けてみれば、実際に派遣されたのは例年通り内閣府政務官という結果に終わりました。自民党側からは党三役の一人である有村治子総務会長が出席したものの、政府の代表としては「格」の維持に留まった形です。これに対し、式典会場では怒号が飛び交う異例の事態となりました。
SNS上では、
「高市さん、話が違うじゃないですか。昨年の総裁選では、顔色をうかがう必要はないと言っていましたよね」
「首相になって意見が変わるなんて、見損なった」
「約束を守れよ。自民党三役が来たからいいという問題ではない」
一方で、現実的な外交判断として理解を示す層からは、有村氏の出席を「大臣級の重みがある」と擁護する意見も見られます。
「有村さんが出席されるのであれば、実質的に大臣級。高市総理の言葉は十分に守られたと解釈している」
「閣僚2人分とも言われる重要幹部が出席した意味は大きい」
「勉強している人なら有村さんが来た意味が分かるはず。最大限のメッセージだ」
こうした擁護論に対し、元大阪府知事の橋下徹氏は自身のSNSで「できないことはできないと認めるのが誠実な政治。やるやる詐欺はダメだ」と痛烈に批判。威勢の良さで支持を集めながら、いざ権力を握ると隣国への配慮を優先させる姿勢を「口だけ番長」と断じ、その政治姿勢が将来的に国民へ大きな犠牲を強いる危うさを持っていると警鐘を鳴らしています。
高市首相にとって、韓国とのパートナーシップ強化は国際情勢を鑑みれば理性的な選択かもしれません。
しかし、自ら上げたハードルを自ら潜り抜けるような立ち振る舞いは、最も強固だったはずの支持基盤に「裏切られた」という深い爪痕を残したと言わざるを得ないでしょう。














