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2026.08.11(Tue)

「責任者を呼んで」テーブルのささくれに声を荒らげた友人の夫。だが、妻の一言で空気が一変

「責任者を呼んで」テーブルのささくれに声を荒らげた友人の夫。だが、妻の一言で空気が一変

半年ぶりの4人での食事

半年ぶりに、友人夫婦と私たち夫婦の4人で食事をすることになりました。

選んだのは、駅前にある焼肉店です。

「ここ来るの、久しぶりだね」

そんな話をしながら奥のテーブル席に座り、メニューを眺めていたときでした。

友人の夫が突然、ズボンの太もものあたりを何度か払いました。

「なんだ、これ」

見ると、細かな木くずのようなものが生地についています。

どうやらテーブルの縁の一部がささくれていて、そこにズボンが触れたようでした。

友人が木くずを取って言います。

「取れたよ。服も破れてないみたい」

ところが、夫は納得していない様子でした。

店員に向けられた強い口調

友人の夫は呼び出しボタンを押しました。

やってきた若い男性店員に、テーブルの縁を指さします。

「ここ、ささくれてるじゃないか。ズボンに木くずがついたんだけど」

店員はすぐに確認し、頭を下げました。

「申し訳ございません。お怪我はございませんでしたか」

「怪我はないけど、こんな席に客を座らせるのはおかしいだろ」

「申し訳ございません。すぐに別のお席をご用意いたします」

店員の対応は丁寧でした。

それでも友人の夫は声を少し強めました。

「席を替えれば済むって話じゃないだろ。責任者を呼んで」

友人の表情が曇ります。

私たちも何と言えばいいのか分からず、黙ってしまいました。

周りの席からも、何度かこちらを見る視線を感じました。

妻が止めたひと言

しばらくして、責任者らしい男性がやってきました。

「申し訳ございません。テーブルはこちらで確認し、使用を止めます。すぐに別のお席へご案内いたします」

そう言って、改めて頭を下げます。

店側はすでに席を替える準備までしているようでした。

それでも友人の夫は、まだ何か言おうとしました。

そのとき、隣にいた友人が静かに口を開きます。

「もういいんじゃない?」

夫が妻を見ました。

「ちゃんと謝ってくれたし、席も替えてくれるって言ってるよ。私たち、ごはんを食べに来たんでしょう」

怒った口調ではありませんでした。

ただ、その場にいた全員が思っていたことを、友人がそのまま口にしたように感じました。

夫は一度店内を見回し、それ以上何も言いませんでした。

「……じゃあ、席だけお願いします」

先ほどまでの大きな声とは違う、低い声でした。

私たちは別のテーブルへ移り、ようやく注文を始めました。

食事が始まってから、友人の夫が先ほどの件を話題にすることはありませんでした。

店に問題があれば伝えることは必要です。

ただ、きちんと対応してもらったあとにどこで終わりにするのか。

友人の「ごはんを食べに来たんでしょう」というひと言が、その夜はいちばん印象に残りました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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