「ゴミの出し方を知らなかっただけです」毎朝うちのゴミ箱に袋を入れていた男性。映像に映っていた男性の正体
3日続けて入っていた、知らないゴミ袋
うちの地域では、各家庭が自宅の前にゴミ箱を置き、決められた日の朝にゴミ袋を入れておくことになっていました。
ある朝、ふたを開けると、見覚えのない袋が一つ入っていました。
最初は「誰かが間違えたのかな」と思ったのですが、翌朝も、その次の朝も同じです。
分別はきちんとされていて、回収されずに残ることはありませんでした。
それでも、さすがに気になりました。
「ねえ、うちのゴミ箱に知らない袋が3日続けて入ってるんだけど…」
夜、夫に話すと、夫もしばらく考え込んでいました。
そして次の休み、門の柱にカメラを取り付け、ゴミ箱の周辺が映るように角度を調整しました。
しばらくして夫と映像を確認すると、一人の男性がうちのゴミ箱に袋を入れる姿が映っていました。
「この人、知ってる?」
「いや、見たことないな」
私にもまったく覚えがありません。
近所の人くらいしか通らないと思っていた道だっただけに、知らない男性が朝になるとうちの前まで来ている。そのことが、少し不安でした。
男性が出てきたのは、道を挟んだ向かいの家
映像を見返して分かったのは、男性がゴミを入れに来る時間でした。
翌朝、その時間に合わせて夫に窓のそばから外を見てもらいました。私は少し離れた台所にいました。
しばらくすると、夫が小さな声で言いました。
「出てきた」
「どこから?」
「向かいの家」
思わず窓のほうを見ました。
向かいの家に人が越してきていたこと自体、私は気づいていなかったのです。
ただ、知らない相手の家をいきなり訪ねるのは不安でした。そこで町内会長に相談し、事情を伝えてもらいました。
後から返ってきたのは、男性からのこんな説明でした。
「ゴミの出し方を知らなかっただけです。2週間前に越してきたばかりで」
その言葉を聞いて、ようやく状況がつながりました。
翌日から、うちのゴミ箱に知らない袋が入ることもなくなりました。
夫は朝食のとき、「向こうも分からなかったんだろうね」とぽつりと言いました。
私も、相手の事情を知らないまま、必要以上に怖がっていたのかもしれません。
今も朝になると、道を挟んで二つのゴミ箱が見えます。あの数日間のことを思い出すと、知らないというだけで、ずいぶん不安になるものだと感じます。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














