「紹介した洗剤、今月は買うでしょ?」保育園のママ友に困っていた私。だが、家まで来たママ友に夫が伝えた本音
紙袋を提げてくるママ友
夫の転勤で知らない町に移り住んだのは、娘が3歳の春でした。新しい保育園の門をくぐる朝は、娘より私のほうが緊張していたと思います。
送迎で顔を合わせるうちに、何人かのママと話すようになりました。
休みの日には家に集まり、子どもたちが遊ぶそばで話すことも増えていきました。
その中に、いつも紙袋を提げてくるママ友がいました。中には洗剤やサプリの見本が入っていました。
ある日の集まりで、そのママ友が私に聞きました。
「紹介した洗剤、今月は買うでしょ?」
「ごめんね。まだ前にもらった分も開けてなくて…」
そう答えたのですが、ママ友は「じゃあ、使ってみたら教えてね」と紙袋を持ち直しました。
ところが翌月の集まりでも、帰り際にまた同じように聞かれました。
「紹介した洗剤、今月は買うでしょ?」
断りきれずに曖昧な返事をしてしまう自分にも疲れ、ある晩、私は夫にそのことを話しました。
「また聞かれたの?」
「うん。断ってるつもりなんだけど、うまく伝わってないみたい」
夫は少し考えてから、「もし家まで来ることがあったら、今度ははっきり断ろう」と言いました。
担任の先生から手渡された一枚
その週末、紙袋を提げたママ友が家を訪ねてきました。
夫が玄関に出ると、落ち着いた声で伝えました。
「すみません。うちは商品は買わないので、もう持ってこなくて大丈夫です」
ママ友が何か言いかけると、夫は続けました。
「子ども同士はこれまでどおり仲よくしてもらえたら、それで十分です」
ママ友は少し黙ったあと、紙袋を持ち直して帰っていきました。
その数日後のお迎えで、担任の先生が保護者一人ひとりに一枚のお知らせを配っていました。
「皆さんにお渡ししています。目を通しておいてくださいね」
そこには、園内や送迎の場で、保護者同士の物品販売や勧誘は控えてほしいと書かれていました。そのお知らせが出た理由までは、私には分かりません。
隣にいたママが紙を見ながら、「これで少し安心だね」と小さくつぶやきました。
それから少なくとも、園の送迎で商品の話をされることはありませんでした。
園庭を見ると、娘とママ友の子どもは、いつものように砂場で遊んでいました。
「ママ、見て。トンネルつながったよ」
「ほんとだ。二人で作ったの?」
「うん。明日はもっと大きくする!」
大人同士では線を引く必要があっても、子どもたちまで離れる必要はない。楽しそうな二人を見ながら、私はそう思いました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














