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2026.10.07(Wed)

「見ればわかるだろ」年齢確認で店員を怒鳴った常連客。だが、オーナーの姿を見て急に笑顔になった瞬間

「見ればわかるだろ」年齢確認で店員を怒鳴った常連客。だが、オーナーの姿を見て急に笑顔になった瞬間

オーナーの前では笑顔になる常連客

コンビニでパートをしていたころ、夕方になると毎日のように来る50代くらいの男性客がいました。

オーナーとすれ違うと、いつも笑顔で深くおじぎをします。

「どうも、オーナーさん。今日も繁盛してますね」

ところが、レジに来ると雰囲気が変わりました。少し待つだけでレジ台を指でたたき、店員をにらむことがあります。

私も、60代くらいのベテランのパートの女性も、そのたびに黙って対応していました。

あの夕方も、女性がレジを打ち、私は隣で商品の袋詰めを手伝っていました。

男性の後ろには、3人ほどのお客さんが並んでいます。

男性は缶ビールとおつまみをレジ台に置きました。

女性が画面の年齢確認ボタンを押してほしいと伝えると、男性は顔をしかめます。

「見ればわかるだろ。毎回これ、押さなきゃいけないの?」

「すみません。決まりですので、お願いします」

男性は不満そうに画面へ手を伸ばしましたが、うまく反応しませんでした。

女性が「もう一度だけお願いします」と声をかけると、男性はレジ台を強くたたきました。

「もう、遅いんだよ。何やってるんだ」

女性は「申し訳ありません」と頭を下げます。すると男性は、隣にいた私にも目を向けました。

「そっちも早くしてくれよ。後ろ、並んでるだろ」

私は返す言葉が見つからず、黙って袋詰めを続けました。後ろのお客さんたちも、気まずそうに男性を見ています。

事務所から出てきたオーナー

そのとき、奥の事務所のドアが開きました。

60代くらいの男性のオーナーが出てきて、私たちのそばまで来ます。

すると男性客は、それまでとはまるで違う声で笑いました。

「あ、オーナーさん。今日もレジの皆さんにお世話になってます」

オーナーは男性を見てから、私たちのほうへ一度目を向けました。

「いや、助けてもらっているのは私のほうですよ。この二人には、いつも頑張ってもらっていますから」

男性客の笑顔が止まりました。

オーナーは続けます。

「事務所まで声が聞こえていました。申し訳ありませんが、スタッフにああいう言い方をされるのは困ります」

男性は何か言おうとしましたが、オーナーは落ち着いた声のままでした。

「今後も同じようなことが続くようなら、こちらとしても来店はお断りします」

男性はしばらく黙っていましたが、結局、缶ビールとおつまみをレジ台に残したまま店を出ていきました。

オーナーは残された商品を脇へよけると、後ろで待っていたお客さんに頭を下げます。

「お待たせしてすみません。どうぞ」

その日を最後に、あの男性が店へ来ることはありませんでした。

オーナーにだけ見せていた愛想のいい笑顔も、それきり見ることはありませんでした。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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