「お菓子の袋づめ、得意でしょ?今回もお願いね」準備を任せ続けたママ友。だが、役割決めで黙った瞬間
いつも私に回ってくる行事の準備
息子のクラスでは季節ごとにお楽しみ会があり、保護者が交代で準備や片付けを担当していました。私もパートの合間をぬって係に参加していました。
ところが、一緒に係になったママ友は、何かと理由をつけて途中で帰ることが続きました。
会が終わりに近づくと、壁の時計を見ながら言うのです。
「ごめん、うちの子、習い事なの。先に帰るね」
そのあとに残った飾りを外したり、机を戻したりするのは私でした。最初のうちは「予定があるなら仕方ない」と思っていましたが、何度も続くうちに、だんだん引っかかるようになりました。
春のお楽しみ会を控えたある日、廊下でそのママ友に呼び止められました。
「お菓子の袋づめ、得意でしょ? 今回もお願いね」
「私もその日は仕事なんだけど……」
そう返すと、ママ友は不思議そうな顔をしました。
「でも私、4時まで抜けられないの。パートなら、少しくらいずらせるでしょ」
「いや、私も簡単には変えられないよ」
そう言ったものの、話はそこで終わりませんでした。結局、その晩、子どもが寝たあとの台所で、私は30人分のお菓子を袋につめることになりました。
後日、別の保護者から「私も前に袋づめを頼まれたことがある」と聞きました。私だけに頼んでいたわけではなかったのです。
役割決めで分かった準備の偏り
次の集まりは、放課後の空き教室で行われました。机をコの字に並べ、保護者が8人ほど座りました。私の向かいには、あのママ友がいます。
クラス委員長のお母さんは、これまでの行事の出欠を記した紙を手にしていました。
「今回は、最初にみんなで担当を決めておきましょう」
するとママ友が、すぐに口を開きました。
「私、平日は4時まで仕事だから、準備は難しいかな。できる人にお願いできると助かるんだけど」
そう言って、こちらへ目を向けます。
また私に回ってくるのかと思ったそのとき、委員長が手元の紙を見ながら言いました。
「これまでの平日の準備、3回ともこちらの方だけが出ていますよね。この方もお仕事があります」
教室が静かになりました。
委員長は続けて、ママ友に尋ねました。
「平日の準備が難しいなら、今回は土曜日の片付けをお願いできますか」
ママ友は口を開きかけましたが、すぐには返事をしませんでした。
すると窓ぎわに座っていた保護者が、ぽつりと言いました。
「私も前に、袋づめを頼まれたことがあるの」
ママ友の表情が固まりました。
少し間を置いて、「……分かりました」と答え、その日の話し合いで土曜日の片付けを担当することになりました。
私も役割表を見ながら、自分ができる範囲の担当を選びました。
仕事があるのは、ママ友だけではありません。誰か一人が断らずに引き受け続けるのではなく、最初からみんなで役割を決めておくことが大切なのだと感じた出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














