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2026.10.04(Sun)

「袖になんか入れてないよ」休憩所の無料ドリンクを袖に隠し入れた男性。だが、スタッフに注意されたあとの行動でバレた

「袖になんか入れてないよ」休憩所の無料ドリンクを袖に隠し入れた男性。だが、スタッフに注意されたあとの行動でバレた

空になった段と、肩を落とした女の子

連休に、ひとりで山あいの温泉旅館へ行ったときのことです。

夜9時ごろ、大浴場を出て、すぐ横にある湯上がりの休憩所のソファに座りました。

そこには無料の乳酸菌飲料やアイスが用意されていて、壁には「お部屋へのお持ち帰りはご遠慮ください」と書かれています。

しばらくすると、浴衣姿の20代くらいの男性がやってきました。

男性は乳酸菌飲料の小さなボトルを取ると、そのまま浴衣の右袖へ。

さらに左袖、また右袖へと、次々に入れていきます。

飲料の段はあっという間に空になりました。

ちょうど父親と一緒に来た髪のぬれた小さな女の子が、空の段を見てがっかりしたように肩を落とします。

見かねた私は、ソファから声をかけました。

「それ、ここで飲むものみたいですよ」

男性はこちらを見て、少し面倒そうな顔をしました。

「タダなんだから、別にいいでしょ」

「でも、持ち帰りはご遠慮くださいって書いてありますよ」

「誰も見てないんだから、いいって」

そう言うと、男性はさらにアイスを2本取り、両手に1本ずつ持ちました。

休憩所にいた数人の客も、その様子を見ています。

視線に気づいた男性は、少し声を荒らげました。

「何だよ。欲しいなら早く取ればよかっただろ」

その場がしんと静まり、私はそれ以上何も言えませんでした。

にこやかな「ごゆっくり」のあとで

そこへ、女性スタッフがやってきました。

スタッフは空になった飲料の段に気づき、続いて男性のふくらんだ袖と、両手のアイスに目を向けます。

そして男性に近づき、穏やかな声で言いました。

「お客様。こちらは休憩所でお召し上がりいただくものですので、お部屋へのお持ち帰りはご遠慮いただいております」

すると男性は、両手のアイスを見せるように腕を広げました。

「袖になんか入れてないよ。手に持ってる2本だけ」

スタッフは少し間を置いてから、にこやかにうなずきました。

「そうでしたか。失礼いたしました。では、ごゆっくりどうぞ」

男性はばつが悪そうに、スタッフへ軽く頭を下げました。

その瞬間です。

片方の袖から、小さなボトルがころんと床へ落ちました。

続いて反対側からも落ち、1本、2本、3本と転がっていきます。

全部で6本でした。

男性は固まったまま、床を見つめています。

スタッフは何も責めることなくボトルを拾い、外側を拭いてから冷蔵ケースへ戻していきました。

「こちらは、ここでお召し上がりくださいね」

男性は顔を赤くし、何も言い返しませんでした。手に持っていたアイスも冷蔵ケースへ戻すと、誰とも目を合わせず、足早に休憩所を出ていきます。

先ほどの女の子は冷蔵ケースからボトルを1本取り、父親を見上げてうれしそうに笑っていました。

その姿を見ながら、最初からみんなが気持ちよく利用できていればよかったのに、と少し複雑な気持ちになりました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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