tend Editorial Team

2025.11.12(Wed)

婚約者「母さん、お前のこと嫌いだって」、まさかの事実。なんで結婚式前日に言うの・・・【短編小説】

婚約者「母さん、お前のこと嫌いだって」、まさかの事実。なんで結婚式前日に言うの・・・【短編小説】

人生の絶頂

いよいよ明日、私は彼のお嫁さんになります。
結婚式前日の夜。私たちは、二人で暮らす新居のリビングで、荷物の最終確認をしていました。

「あ、このリングピロー、お義母さん褒めてくれたやつだ」

私が手作りしたリングピローを見て、彼も

「ああ、母さん、こういうの好きだからな」

と嬉しそうに笑っていました。

彼のお母さん、つまり明日から私のお義母さんになる人は、本当に優しい人でした。
初めて会った時から「息子の選んだ人なら」と私を温かく受け入れ、「娘ができたみたい」とまで言ってくれていました。
料理を教わったり、一緒にお茶をしたり。
私は、彼だけでなく、お義母さんのことも大好きでした。
こんなに幸せでいいんだろうか。私は、人生の絶頂にいました。

隠されていた真実

その時でした。 さっきまで笑っていた彼が、ふと真顔になり、私の手からリングピローを取り上げ、テーブルに置きました。

「……どうしたの?」

「……ごめん。ずっと、言わなきゃいけないことがあった」

彼の神妙な様子に、私の胸がざわつきました。

忘れ物? 式場のトラブル?

「母さん、お前のこと、嫌いだって」

「…………え?」

一瞬、何を言われたのか分かりませんでした。

今、なんて?

「お義母さんが、私を、嫌い?」

「ああ。……いや、大嫌い、かな」

彼は、信じられない言葉を続けました。

「初めて会った時から、ずっと反対されてた。お前は息子をたぶらかす女だって。家柄が釣り合わないって」

(嘘だ。だって、あんなに優しかったのに)

(「娘ができたみたい」って、あれは?)

「じゃあ、今までのあの態度は……!」

「全部、俺に言われて無理してたんだよ。俺が『いいから会ってくれ』『仲良くしてくれ』って頼み込んだから。母さん、ずっと我慢してたんだ」

頭が真っ白になりました。
幸せだと思っていたのは、私だけ。
私は、ずっと値踏みされ、拒絶されていたのです。

「なんで……なんで、今言うの……?」

声が震えます。
明日、結婚式なのに。
すると彼は、もっと最悪な事実を告げました。

「さっき、母さんから電話があった。『やっぱり、あんな女との結婚は認められない。明日の式には出ない』って」

「……!」

「だから、もう隠し通せないと思って。ごめん」

私は、その場に崩れ落ちそうになりました。
お義母さんに嫌われていたことよりも、それを知っていながら平気な顔で私に嘘をつき続けた彼にも、そして、人生で一番幸せなはずの結婚式前日に、すべてが壊れる音を聞かされたことにも。

涙も出ませんでした。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

******************
心に響くストーリーをもっと読みたい方
【他のおすすめ短編小説を見る】
******************

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2025.11.12(Wed)

黒猫ケンちゃんが天国へ 「今でもあの角から来そうで涙が出る」警備員さんとの絆の物語にSNSで深い哀悼の声
tend Editorial Team

NEW 2025.11.12(Wed)

「家賃、毎月遅れてますよね?」と催促をする大家が、今月だけ妙に優しかった。一体何が?【短編小説】
tend Editorial Team

NEW 2025.11.12(Wed)

「あんた、娘に近づかないで!」と怒鳴る元妻。後日、娘からの手紙を見て自身の過ちに気付いた【短編小説】
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.10.01(Wed)

【脳がバグる】ただのシャインマスカットかと思いきや…「パッカーン」と割った後の断面が衝撃的すぎた!?
tend Editorial Team

2025.10.21(Tue)

「ごみ袋の出し方、違いますよ」そう注意してきた隣人。彼の家の前にあった異様な山の正体とは【短編小説】
tend Editorial Team

2025.10.08(Wed)

【衝撃】なぜ…?スーパーで買ったイカを放置すると…光る!?まさかの現象に「すごい。ホタルイカみたい」と驚きの声
tend Editorial Team