礼儀を重んじるいとうあさこの素顔
1月4日に放送されたドキュメンタリー番組「情熱大陸」では、芸歴27年を迎えたお笑い芸人・いとうあさこさんに密着しました。常に笑顔を絶やさず、周囲を明るく照らす彼女の裏側に迫る中で、後輩芸人から驚きの素顔が明かされる一幕がありました。お笑いコンビ・おかずクラブのゆいPさんは、いとうさんがロケ現場でスタッフに対して厳しく接する瞬間があることを告白します。それは単なる感情的な怒りではなく、人としての礼節を何よりも大切にする彼女ならではの信念からくるものでした。
番組内でゆいPさんは、一般の方の自宅を訪問するロケにおいて、制作側が配慮に欠ける行動をとった際のエピソードを披露しました。ズカズカと土足同然で踏み込んだり、許可の境目が曖昧な場所までカメラを向けたりするスタッフに対し、いとうさんはその場ですぐに「何をやっているの。ダメだよ」と強い口調で制止するそうです。この毅然とした態度は、視聴者に大きな衝撃と深い共感を与えました。
SNSではこの放送を受け、ユーザーから多くの反応が寄せられています。
「自分の家でやられて嫌なことは他人にもしないという当たり前のことを、現場でしっかり口に出せるのがかっこいい」
「スタッフに注意するのは勇気がいるはず。あさこさんの優しさは本当の強さに基づいていると感じた」
「ただ面白いだけじゃなく、人間として尊敬できるから長く愛されているのだと納得した」
このように、彼女のプロ意識と対人マナーに対する絶賛の声が相次ぎました。
いとうさん本人は、当時の状況を振り返り、スタッフに対して自分の家でされて嫌なことをなぜ他人の家でするのかと問いかけたと苦笑交じりに語っていました。テレビ制作という多忙な現場では、時に「良い画を撮ること」が優先され、相手への敬意が二の次になってしまう瞬間があるのかもしれません。しかし、いとうさんはそれを許しませんでした。画面の向こう側にいる視聴者だけでなく、目の前にいる一般の方への配慮を忘れないその姿勢こそが、彼女が世代を問わず支持され続ける理由なのでしょう。
今回の密着を通して見えたのは、芸人としての顔以上に、一人の人間として誠実に生きるいとうあさこさんの輪郭でした。自分を厳しく律しながらも、他者への想像力を欠かさない。
そんな彼女の振る舞いは、効率や成果が重視されがちな現代社会において、私たちがつい見失いそうになる大切なものを思い出させてくれます。














