「もしかして、万引き……?」セルフレジで商品を通してない男。慌てて店員に報告した結果、思わぬ事態に…
万引き?の瞬間
いつものスーパーでの出来事です。
夕方の混雑する時間帯、私はセルフレジの順番待ちをしていました。
私の前でレジを操作していたのは、50代くらいの男性。
この男性、ものすごく手際が良いんです。
「ピッ、ピッ、ピッ」
リズムよく商品をスキャンしては、流れるような動作でマイバッグへ詰めていきます。
「慣れてるなぁ、これならすぐ順番が回ってきそう」 なんて感心しながら眺めていた、その時でした。
サッ。
「えっ?」
目を疑いました。
男性は、手に持った商品をスキャンもせず、そのままマイバッグに放り込んだのです。
「今の……レジ通してないよね?」
見間違いかとも思いましたが、明らかに「ピッ」という音がしませんでした。
心臓が急にドキドキし始めます。
「もしかして、万引き……?」
でも、彼は何食わぬ顔で次の商品をスキャンし続けています。
あまりにも堂々としているので、逆にこっちが動揺してしまうほど。
ふと、テレビで見た万引きGメンの特集を思い出しました。
「そうか!きっと店内のどこかでGメンが見張っていて、店を出た瞬間に『ちょっといいですか』って取り押さえるんだわ」
私は勝手にそんな展開を予想して、少し離れたところから様子を伺うことにしました。
「さあ、会計が終わった。いよいよ確保されるわよ……」
男性は支払いを済ませ、バッグを持って出口へ向かいます。
しかし、自動ドアを抜けても、誰も彼を止めに来ません。
「えっ、誰も来ない!このままじゃ逃げ得じゃない!」
私は慌てて近くにいた店員さんを呼び止めました。
「すみません!あの今の男性、商品をスキャンせずにバッグに入れてました!見てたんです!」
「えっ、本当ですか?」
店員さんは驚いた顔をして、急いで男性の後を追いかけていきました。
私は心の中で「よかった、これで解決だ」と胸を撫で下ろしました。
……数分後。
店員が告げた事実
戻ってきた店員さんの表情を見て、私は凍りつきました。
「お客様……先ほどの件ですが」
「あ、はい。どうでした?」
「確認させていただいたところ、他のお店で購入された商品でした。レシートもお持ちで……」
「えっ……」
頭の中が真っ白になりました。
他店で買ったものを、ただマイバッグに一緒に入れただけだったのです。
それを私は、万引きだと勘違いして……。
「も、申し訳ありません!!」
顔から火が出るというのは、まさにこのこと。
正義感のつもりでしたが、完全に私の早とちりでした。 もしあの場に穴があったら、間違いなく入っていたと思います。
セルフレジでの紛らわしい動きにドキッとした体験でしたが、何より「思い込み」の怖さを痛感した出来事でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














