もと考古学者が創り出す、ベルギー生まれの本格和ショコラ

これまでさまざまな試行錯誤のもと200種類以上のフレイバーのチョコレートを作ってきたそうですが、作業は全て一人で行っているため、実際に店頭に出せるのは約30種とのこと。四季を意識し、常にアイディアを活かしオリジナリティと驚きのあるボンボンショコラを生み出そうと研究を続けています。 中南米産のカカオ豆を使っているチョコレートは、ミルクでもカカオ43%、ダークなら70%以上とカカオ分の強いもの。他の材料の味も活かしつつ、チョコレートとの絶妙なバランスを保つのが難しい、とニコラスさんは言います。
もともと考古学者だったニコラスさんは、キャリア11年目で新しいことに挑戦したいと、1年間休んで世界を見に旅に出たそうです。その際、日本で訪れた和菓子屋さんがまさに運命的な出逢いで、「自分がやりたいのはこれだ！」とひらめいたそう。日本、そして日本にある食材を知れば知るほどその魅力に取り憑かれ、また祖父がパティシエだった影響もあって、スイーツの中でも子供の頃から大好きだったチョコレートを作ることを決心。下積みから始めて遂に自身のショコラトリーをオープンするまでに至りました。 キャリア転身の後の並々ならぬ努力が人々に認められ、今では国中から、チョコレートを見る目が厳しい舌の肥えた客が彼のショコラを買いに来るそうです。 日本でのお気に入りは、「ル ショコラ ドゥ アッシュ」の辻口博啓氏のボンボンショコラだそう。日本語も勉強中というニコラスさん、これから更にどんな食材に取り組むのか楽しみです。

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