世界一のショコラ！神戸の新パティスリー 「L’AVENUE」

（左）平井シェフの世界大会優勝の時の作品「モード」￥630。側面のストライプが、モダン。／（右）「バビロン」￥462。「濃厚なチョコレートを軽く食べてほしくて」とシェフが考案したタルトショコラ。

さて、そんな輝かしい経歴の持ち主・平井シェフのお菓子ですが、ショーケースの生菓子も半分近くはショコラを使用したお菓子が締めています。優勝作品である「モード」をはじめ、「モード」と合わせてショコラ３部作と呼ばれている「ショコラフランボ」、「リーム」、そしてタルトショコラ「バビロン」など、生菓子もやはりショコラを使用したものが多く並んでいます。「夕焼け空がだんだんと夜の空に移行していく様のように、食べた瞬間から段階的にさまざまな味を楽しんでもらえるようなお菓子、ショコラを目指しています」と平井シェフ。

クーベルチュールは、合わせる素材とのバランスを考えてセレクト。「モード」のようにアプリコット、ヘーゼルナッツ、ショコラという組み合わせの妙を楽しむお菓子もあれば、「ショコラフランボ」のようなフランス菓子では王道の組み合わせでありながらバランスでオリジナリティを表現したものも。また、タルトショコラ「バビロン」では、「濃厚なショコラを軽く食べてほしい」とサクサクした軽いサブレ生地に敷いたマーマレードの甘酸っぱさとエアリーなショコラクリームで、ショコラのアパレイユとのバランスある味わいを提案します。

「ルージュ」￥462。タルト生地にクラフティとプリンのように弾力のあるアパレイユ、その上にラズベリーのブロークンをちりばめて。トップには、まろやかな甘みの赤い実のムースを。

もちろん、洋菓子職人・平井茂雄としてショコラ以外のお菓子も見逃せません。イチゴの香り豊かな「フレジエ」、はらはらサクサクの「ミルフィーユ ルージュ」などフランスのクラシック菓子も豊富に並びます。「存在感のあるケーキを作っていきたいですね。ケーキをまず目で見ていただいた時に『これはラヴニューのケーキだ！』とすぐに分かってもらえるような、そんなお菓子作りを目指したいです」と平井シェフ。 これから、新しい春、夏を迎える「ラヴニュー」にどんなお菓子が登場するのか、期待に胸が膨らみます！

店舗詳細

プロフィール

いなだみほ 神戸岡本在住のフリーランスエディター＆ライター。 お菓子、パンを中心に雑誌やウェブで執筆中。 好きなお菓子は、クラシックなお菓子、素朴なお菓子、物語のあるお菓子。 現在、自身のブログ「miho a la mode」では 東北地方のおいしくかわいいお菓子を取り寄せて「北国のおかし」を連載中。

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