「ソレイユ」¥450。アルゼンチンのドルセ・デ・レーチェを主役に、高知県産文旦の自家製コンフィチュールとタイランド産フレッシュマンゴーをアクセントに忍ばせています。
「アルゼンチンのドルセ・デ・レーチェ（ミルクジャム）は、知人が現地で購入してきたものなんです。『これで、お菓子を作ってもらえますか？』って頼まれて考えたのが最初です。その知人は、太陽みたいな女性。それでこのお菓子に、太陽の恵みをたっぷり浴びた高知産の文旦を加え、『ソレイユ』って名づけたんです」と楽しそうな池尻さん。お話を伺っていると、１つ１つのお菓子の素材に思い入れやエピソードがありそうで、じっくりと味わってみたくなります。
「シャンデエルブ」さんのフレッシュハーブを使用した「野放しハーブティー」¥600。
スイーツと一緒に味わいたいドリンクメニューのおすすめは、厳選ひきたてコーヒー（¥550）と野放しハーブティー(¥600)。香り高いコーヒーは、京都・中山珈琲さんで特別にブレンドしてもらった豆を１杯ずつドリップ。ハーブティーは、姫路のハーブ農園・シャンデエルブさんで育てられた摘みたてのスペアミント、フェンネル、メリッサ（レモンバーム）などでつくり、そのみずみずしさと爽やかなフレーバーにリフレッシュできそう。
（左）国産レモンを使用した「ケーク・シトロン」¥1,200。しっとり生地の中に爽やかなレモンがふわりと香ります。ホールでご希望の場合はご予約を。／（右）「いちごとマスカルポーネのムース」¥450。自家製いちごコンフィチュールをマスカルポーネチーズにマーブル状に混ぜ込み、クーリーフランボワとフランボワーズのリキュールで香りづけ。
もちろん単品でのオーダーも可能で、スイーツタワーのお皿にのっているお菓子を含め、常時６種のケーキが揃っています。グラスデザート以外のケーキはテイクアウトもOK。バースデーケーキやホールケーキなどの予約も受け付けています。
「そろそろ高知県産山北レモンが手に入る季節になったので、これからはケーク・シトロンもおすすめですよ」、「シャンデエルブさんがルバーブを植えられているんです。今はまだこんなに小さいんですけどね。育ったら届けてもらってジャムを作るのが楽しみなんです」と嬉しそうに話す池尻さんは、本当に愛情を持って素材に向き合い、お菓子をつくっていることを感じられます。
お店は加納町交差点のすぐ近く。印象的な壁紙は松本尚さん作。
お店の場所は、フラワーロードと中山手通が交差する加納町交差点のすぐ近く。ホテルの１階のカフェということで、モーニングやディナータイムには観光客やビジネスマンの方の利用も多いそう。全粒粉のガレットやキッシュ、パテ・ド・カンパーニュ、仔羊のセザンヌ風などフードメニューやワインなども充実していて、朝から夜まで大満足。訪れると心のこもったサービスにうれしい気持ちになれるのも大きな魅力です。
店舗詳細
住所：兵庫県神戸市中央区布引町2-1-9 新神戸サンホテル内1F
電話：078-271-8501
営業時間：6:30〜22:00（ランチは11:00〜14:00)
定休日：無休
席数：44席、個室１室
アクセス：電車＝JR三ノ宮・阪急・阪神・地下鉄三宮駅より、徒歩８分
HP：http://mmekiki.net/
【個室について】VIPルームの壁、手前の壁のドローイングは名和晃平さんによるもの。
４月からはこの空間で、「モーニングヨガレッスン」（要予約）もスタート。
日時：毎週木・土曜の8:00〜9:00、11:00〜12:00
定員：８名
料金：¥1500（コーヒー付き）、¥2500（身体にうれしいランチ＆デザート付き）
プロフィール
いなだみほ
神戸岡本在住のフリーランスエディター＆ライター。 お菓子、パンを中心に雑誌やウェブで執筆中。 好きなお菓子は、クラシックなお菓子、素朴なお菓子、物語のあるお菓子。 現在、自身のブログ「miho a la mode」では 東北地方のおいしくかわいいお菓子を取り寄せて「北国のおかし」を連載中。 powered by Super Sweets
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