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2025.06.23(Mon)

「倫理的にどうなの?」"AIで故人と対話"サービスに注目集まる 対話で向き合うAI追悼サービスに賛否両論

「倫理的にどうなの?」"AIで故人と対話"サービスに注目集まる 対話で向き合うAI追悼サービスに賛否両論

 

「デス活」と“AIで話す”という選択肢

「デス活(デスかつ)」──それは“死”について考えることで、今をどう生きるかを見直す活動。

近年、そのデス活の中で注目されているのが、「故人ともう一度話す」という体験を可能にするAI会話サービスです。

「遺影や手紙を見るだけでは足りない」
「“ありがとう”をちゃんと伝えられなかった」

そんな人たちが、もう一度“対話”を通して、自分自身の心と向き合うためにこの技術を選び始めています。

実際にある「AIで故人と話せる」サービス

 1. AI追悼チャットボット
過去のメッセージや日記、SNSの投稿から“その人らしい言葉遣い”や“考え方”を学習。
まるで生前のように、LINEや専用アプリ上で会話ができます。

▶ 「お母さん、今も元気にしてるよ」
▶ 「○○って覚えてる?」
そんな会話に、AIが“その人らしく”答えてくれます。

 2. 音声再現付きメモリアルAI

故人の声を過去の音声データから再現し、AIがその声で対話してくれる技術も登場。
音声付きでの会話は、感情へのインパクトも大きく、「癒やされた」「涙が止まらなかった」という声も。

“バーチャル対話”が与える心理的効果
こうしたサービスは、“死別の痛みを完全に癒す”ものではありません。
けれど、

感情の整理ができた

言えなかった気持ちを伝えられた

日々の中でふとした瞬間に会話できる安心感がある

など、「心のグリーフケア(悲嘆ケア)」としての効果が期待されています。

未来の“死の向き合い方”が変わり始めている

こうしたAI追悼サービスは、現在も実験的・限定的ではあるものの、

葬儀会社が導入を検討

エンディングノートに“AI会話の希望有無”を記入できる例も

など、「死後のコミュニケーション設計」が身近な選択肢になりつつあります。

まとめ:「“死を考えること”は、決して怖いことじゃない」

誰かの死に触れた時、残された人ができるのは「どう生きるか」を選ぶこと。
そして、“会えないはずの人と、もう一度心を通わせられる”という選択肢は、
「生きる力」にそっと灯をともしてくれるのかもしれません。

デス活とAI──
“別れ”の時代に、新しい“つながり”の形が生まれようとしています。

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