
トカラ列島近海で再び“強い揺れ”が発生記事の概要
2025年7月2日、鹿児島県・トカラ列島近海で震度5弱を観測する地震が発生しました。
この地震はマグニチュード5.0(後に5.5に修正)で、震源の深さはおよそ10〜30kmと推定されています。
津波の心配はないとされていますが、注目すべきはこの地震が「群発地震の一環」であるという点です。
群発地震とは?トカラ列島の“揺れやすい理由”
群発地震とは、短期間に同じ地域で地震が連続して発生する現象を指します。
トカラ列島ではこれまでも、2021年にM6.1の地震が記録されるなど、周期的に群発地震が起きています。
地質学的にプレートの境界に位置しているこの地域は、地下の応力が溜まりやすく、時折大きな揺れを引き起こすことがあります。
今回の震度5弱は、同じ群発地震の中で2回目の大きな揺れ。ウェザーニュースや気象庁によると、今後も数日は同様の規模の地震が続く可能性があるとしています。
地震は「来る前提」で備える時代へ
トカラ列島の揺れは、九州だけでなく全国の人にとって“対岸の火事”ではありません。
群発地震は突如活発化し、どのタイミングで大きな地震が起きてもおかしくないため、「起きる前提での備え」が重要です。
ここでは、家庭や個人で今すぐできる対策を紹介します。
今すぐできる3つの地震対策
① 家の中の“落下・転倒ゾーン”をチェック
本棚・テレビ・食器棚など、大きな家具は壁に固定できているか確認しましょう。
就寝中に落下物でケガをしないよう、ベッドの上に重い物を置かない工夫も大切です。
② モバイルバッテリー&ラジオを準備
地震時は停電の可能性も。充電済みのモバイルバッテリー、手回し式ラジオなど、情報を得られる手段を確保しておきましょう。
③ スマホの緊急通知はオンに
スマートフォンの緊急地震速報(ETWS)機能は、命を守る第一歩。設定をオフにしていないか今一度チェックを。
SNSと速報を活用して「知る」ことも備えになる
気象庁やウェザーニュースの公式SNS・アプリでは、地震情報や余震の可能性をリアルタイムで発信しています。
特に群発地震のように“続くかもしれない揺れ”に対しては、「最新情報を知る」という意識も防災のひとつ。
「揺れてから」ではなく「揺れる前」に動こう
トカラ列島で再び始まった群発地震。
現時点で大規模な被害は報告されていませんが、「いつか来る」ではなく「もう来ている」前提での行動が求められています。
防災の基本は、「日常にひと手間を加える」ことから。
無理のない範囲で、今日から“備える暮らし”を始めてみてはいかがでしょうか。