ユニクロの公式ホームページより引用
「夏のインナーといえば、ユニクロのエアリズム」。 もはや日本の夏の常識とも言えるこの機能性インナー。
汗をかいてもサラサラで快適、というイメージが定着していますが、その実力は本当に確かなのでしょうか?
そして、絶賛の声の裏に、愛用者だからこそ感じる「ちょっとした不満」はないのでしょうか。
今回は、数あるエアリズム商品の中から、定番の「エアリズムUネックT(半袖)」に焦点を当て、公式サイトに寄せられた多数の口コミを徹底的に調査。
多くの人が共感する「人気の理由」から、意外な使い方、そして「ここだけは直してほしい!」というリアルな本音まで、その実態に迫ります。
【調査結果】やはり最強!「着た方が涼しい」は本当だった
まず、最も気になる「本当に涼しいのか?」という疑問。これに対しては、大多数の口コミが「YES」と答えていました。
「職場はエアコン効いてますがバタバタ走り回る為、汗だくになりますがこれを着ると汗が張り付かず快適です!」
「汗をかいてもすぐに乾くので、夏は欠かせません。」
汗によるベタつきや、服が肌に張り付く不快感を劇的に軽減してくれる点が、高く評価されています。特に多かったのが、こんな声。
「サラッとした着心地なので、インナーシャツなしよりエアリズムTを着た方が着る枚数は多くなりますが、涼しく感じました。」
「一枚多く着るのに、着た方が涼しい」
この逆説的な体感こそ、エアリズムが夏の必需品として君臨し続ける最大の理由と言えるでしょう。
また、「服にも汗染みが無くて、安心です」という声も多く、夏の身だしなみとしての役割も大きいようです。
【意外な使い方】「冬も着る」「男性も愛用」…エアリズムの無限の可能性
調査を進めると、「夏のもの」というエアリズムの常識を覆す、意外な使い方をしているユーザーが多数いることがわかりました。
発見①:実はオールシーズン対応だった
「一年中着ています。冬に極暖ヒートテックの下に着ても邪魔にならず、むしろ気持ち良いです」
なんと、冬のヒートテックのインナーとして活用しているという声が。
これは、暖房が効いた室内で汗をかいた際の「汗冷え」を防ぐためだと考えられます。エアリズムの速乾性が、季節を問わず快適さを提供しているのです。
発見②:女性用を「男性が愛用」する、深いワケ
「メンズでもめっちゃ使えます!Tシャツのネックの広さによっては、メンズものだとチラ見えして一気にダサくなることがあります! こちらはネック幅が広く、チラ見えすることがほぼ無いのでとてもオススメです! 」
これは目から鱗の情報です。アウターのTシャツからインナーが「チラ見え」するのを防ぎたい男性にとって、襟ぐりが広く設計された女性用のエアリズムが、まさに最適なのだとか。
これは、多くの男性が抱える悩みを解決する、画期的なアイデアかもしれません。
絶賛の裏に渦巻く、たった一つの“じゃない方”の声。「襟ぐり広すぎ」問題
しかし、良いことばかりではありません。
今回の調査で、称賛の声とほぼ同数、いや、それ以上に多く見られたのが、ある一点に対する不満でした。
それは、「襟ぐりが広すぎる」という問題です。
「襟が開きすぎて着心地悪い。着た時に肩が出てしまう位。肩の上に戻して着る感じ。」
「いつものSサイズを買ったところ、襟ぐりが大きく開きすぎて肩がずり落ちてはだけてしまい、胸元もテロテロにたるんでしまいました。」
「アウターに響かない」ことを追求した広いUネックが、逆にフィット感を損ない、インナーとしての役割を果たしていない、と感じる人が非常に多いのです。
「ここまで襟ぐり開きすぎて汗が吸えるのか…?」という根本的な疑問を呈する声や、
「某プロレスラーの言葉を借りると「お前バカなのか?」人が何のために肌着を買うのか思い出して欲しい。」
という、愛用者だからこその厳しい言葉も見られました。
この「広すぎる襟ぐり」問題は、現在のエアリズムTが抱える最大のジレンマと言えそうです。
他にも…「袖が見える」「汗を吸わない?」正直な口コミ
襟ぐり以外にも、「Tシャツの袖からエアリズムTが見えてしまいました」という袖丈に関する不満や、「脇汗の染み具合をGUのスタイルドライと比較したくて購入しました。結論、GUの勝利です」といった、競合製品と比較しての厳しい評価もありました。
まとめ:機能性は本物。ただし「襟の形」があなたに合うかどうかが全て
今回の口コミ調査から、ユニクロの「エアリズムUネックT」は、「着た方が涼しい」という機能性は本物であり、季節や性別を超えて活用できる高い汎用性を持つことがわかりました。
しかしその一方で、大多数のユーザーが「広すぎる襟ぐり」に不満や疑問を感じているという、見過ごせない事実も明らかになりました。
最高の快適さを提供してくれるはずのインナーが、フィット感の悪さでストレスになっては本末転倒。購入を検討する際は、この「襟ぐりの広さ」が、自分の持っている服や求める着心地に本当に合うかどうかを、よく考えてみる必要がありそうです。