大谷資料館の公式ページより引用
「宇都宮に、まるで古代遺跡のような巨大地下神殿があるらしい」
SNSでそんな噂が囁かれているのをご存知でしょうか。
投稿された写真には、確かに神秘的で圧倒的なスケールの空間が広がっています。
この謎に満ちた空間の正体は何なのか、気になったので公式ページなどを調べてみました。
気温13℃の異世界?噂の「大谷資料館」とは
調査の舞台は、栃木県宇都宮市にある「大谷資料館」です。
ひんやりとした階段を降りた先には、広さ2万平方メートル、深さ30メートルにも及ぶ巨大な地下空間が広がっているそうです。
野球場が一つ入ってしまうほどの大きさで、坑内の気温は夏でも13℃ほどと、まさに天然のクーラーです。
壁面に残る手掘りの跡が荘厳なライトに照らし出され、まるでRPGのダンジョンのような幻想的な雰囲気を醸し出しています。
有名アーティストのPVから高級シャンパンのパーティーまで
この場所の魅力は、その空間だけではありません。
調べてみると、数々の有名アーティストのミュージックビデオや、映画・ドラマのロケ地として頻繁に使用されていることがわかりました。
さらに、高級シャンパンのパーティーや企業の新作発表会、さらには結婚式まで行われているというから驚きです
。その神秘的な雰囲気は、多様な文化イベントを惹きつけているようです。
なぜ宇都宮にこの空間が?ついに突き止めたその正体
では、なぜ宇都宮にこのような巨大空間が存在するのでしょうか。
その正体は、1919年から1986年まで約70年間にわたって「大谷石」を採掘した跡地でした。
大谷石は軽くて柔らかく、耐火性に優れた石材で、建築家フランク・ロイド・ライトが設計した旧帝国ホテルにも使われたことで知られています。
戦時中は秘密工場、戦後は政府米の貯蔵庫としても利用された歴史を持ち、かつての産業遺産が、今や人気の観光スポットへと生まれ変わりました。
まとめ:行く前に知っておきたいこと
これから訪れる方のために、ポイントをまとめました。
まず、服装です。夏場でも坑内はかなり肌寒いので、必ず羽織るものを一枚持っていくのがおすすめです。
また、資料館の周辺には、高さ27メートルの巨大な「平和観音」や、日本最古の石仏が安置されている「大谷寺」など、見どころも点在しています。
日常を忘れさせてくれる神秘的な地下空間へ、次の休日に訪れてみてはいかがでしょうか。