モラハラ気質の女性上司
新卒で入社した会社で私を待ち受けていたのは、重苦しい空気と上司の突き刺さるような言葉でした。
その女性上司は、事あるごとに私をターゲットにしてはネチネチと嫌味を繰り返す、いわゆるモラハラ気質な人だったのです。
「本当に使えないわね」
「君がいるだけでチームの足が引っ張られるんだよ」
同僚たちの前でも平気で浴びせられる罵倒。
毎朝、会社が近づくにつれて胃がキリキリと痛み、鏡の中の自分の顔は日に日に土色になっていきました。
そんなある日のこと、彼女が全社員に向けて送信した重要な企画書を読んでいると、心臓が跳ね上がるような違和感を覚えました。
何度も目をこすって確認しましたが、やはり間違いありません。
そこには、会社の経営を揺るがしかねないほど致命的な「数字のミス」が紛れ込んでいたのです。
指摘すれば、プライドの高い彼女が激昂するのは目に見えています。
しかし、このまま黙って企画が通れば、会社には莫大な損害が出てしまう……。
上層部への訴え
私は震える手でパソコンを開き、報告書を作成し始めました。
感情を押し殺し、ただ淡々と事実だけを綴っていきます。
彼女の企画書のどの項目に誤りがあり、本来あるべき正しいデータは何なのか。
そして、このまま進んだ場合に予測される最悪のシナリオを、物語を紐解くように一歩ずつ、誰が読んでも納得できる形で論理的に書き進めました。
翌日、上層部がすぐさま動き出しました。
突きつけられた動かぬ証拠を前に、あれほど威圧的だった彼女も言葉を失っていたそうです。
結局、その企画は即座にストップ。
彼女は厳重注意を受けたのち、ほどなくして遠方の部署へと異動していきました。
嵐が去った後のように、私の周りからはトゲのある言葉が消え、平穏な日々が戻ってきたのです。
さらに驚いたことに、会社は私の「冷静な判断力」を高く評価してくれました。
皮肉なことに、かつて彼女が担当していたプロジェクトのリーダーを、私が引き継ぐことになったのです。
あの時、恐怖に飲み込まれず勇気を出して一歩踏み出したことで、私のキャリアは一気に開けました。
長年、胸の奥に溜まっていた暗いモヤモヤは、朝日を浴びた霧のように一瞬ですべて消え去っていきました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














