「いらないから」拒絶された感謝の気持ち
接客業の現場では、スタッフ同士の助け合いが欠かせません。
しかし、ある「台風の日」を境に、職場の空気が一変してしまう出来事がありました。
ある台風の日、上司の配慮で私は早めに退勤させてもらうことになりました。
帰宅時間が直撃時刻と重なると危ないから、という判断です。
一方で、ある男性スタッフは「自分の退勤時間は台風が過ぎた後だから」と、そのまま残って仕事を続けました。
後日、私は早退させてもらったお礼にお菓子を用意し、彼に声をかけました。
「先日はありがとうございました。これ、もしよければ皆さんで……」 しかし、彼は私の方を見ようともせず、冷たく言い放ったのです。
「お菓子?いらないから。持って帰って」
どうやら私が帰った後、現場が予想外に忙しくなったことに腹を立てていたようでした。
エスカレートする「不機嫌」の嵐
その日を境に、彼からの露骨な無視が始まりました。
朝、勇気を出して「おはようございます」と挨拶をしても完全にスルー。
仕事でどうしても確認が必要な場面でも、一切手を貸してくれません。
さらに態度は荒っぽくなり、私が近くにいるとわざと足でドアを蹴って開けたり、大きな音を立てて乱暴に備品を置いたりするようになりました。
「……そんなに怒らなくても」
そう思いながらも、私は次第に彼と最低限の会話しかできなくなりました。
その険悪なムードは周りにも伝わり、新人のスタッフは「怖い」と怯える始末。
上司に相談しましたが、「まあ、彼も疲れてるんだろう」と軽い注意で流されてしまい、モヤモヤだけが募っていきました。
お客様の「一言」が事態を動かした
ある日、その男性スタッフがお客様から質問を受けていました。
しかし、彼は説明が面倒だったのか、お客様を放置したままインカムで私に指示を出してきました。
「お客様が呼んでるから。あとは代わって」
慌てて私が駆けつけて対応を代わると、お客様はホッとした表情で「ありがとうね」と笑ってくれました。
しかし、接客が終わった直後、お客様の表情が険しくなりました。
「それにしても、さっきの男性スタッフはなんなの!?あんな人もスタッフなの?あなた、本当に大変ね……」
このお客様からの怒りの声は、すぐに上司の耳にも届きました。
これまでは「スタッフ間の不仲」として軽く見ていた上司も、ついにお客様にまで不快な思いをさせた彼の異常さを認識したのです。
その後、彼は上司から何度も厳しい面談を受けたようですが、態度は最後まで改善されませんでした。
最終的に「接客には向いていない」という判断が下り、彼は裏方の部署へと異動することになったのです。
彼と顔を合わせることがなくなると、職場には元の明るい雰囲気が戻りました。
個人の感情を仕事に持ち込み、周囲を攻撃するような振る舞いは、いつか自分に返ってくる……。そう痛感した出来事でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














