違和感と、通り過ぎる人々
仕事の合間のランチタイム。
いつものように「今日は何を食べようかな」と、賑わう街中をふらふらと歩いていた時のことです。
ふと、道端でうずくまっている一人の人物が目に留まりました。
その方は、お世辞にも身なりが整っているとは言えない状態でした。
「体調が悪いのかな?」
「それとも、お酒に酔っているだけ……?」
パッと見ただけでは、何が起きているのか判断がつきません。
ただ、放っておけないような、どこか「ただ事ではない雰囲気」を直感的に感じました。
気になって少し足を止め、様子を伺ってみました。
すると、周囲の人たちは一瞬だけ視線を向けるものの、すぐに何事もなかったように通り過ぎていきます。
「なんで誰も助けないんだろう…」
誰もが「関わりたくない」と言わんばかりに、足早に去っていく光景。それを見て、私の心の中にざわついたものが広がりました。
勇気を出して、声をかけてみた
「もし本当に助けが必要だったら、このままでは大変なことになる」 そう思い、私は意を決してその方に近づきました。
私:「あの……大丈夫ですか? 気分が悪いんですか?」
声をかけると、その方は力なく顔を上げましたが、焦点が合っていません。
相手:「……あ、う……」
私:「(これは普通じゃない!)もしもし、私の声が聞こえますか? どこか痛いんですか?」
相手:「……(震える手で胸を押さえるだけ)」
返ってきた反応は、明らかに救急車が必要な状態でした。
私が焦って周囲を見渡すと、ようやく一人の通行人が立ち止まりました。
通行人:「えっ、どうしたんですか? 大丈夫?」
私:「様子がおかしいんです。すみません、すぐに救急車を呼んでもらえませんか!」
私が声をあげた途端、それまで素通りしていた人たちが次々と集まり、協力し始めました。
見た目の先にある「命」に向き合って
無事に救急車が到着したのを見届けた後、少しだけ複雑な気持ちになりました。
「自分たちが真っ先に声をかけるのは怖いけれど、誰かが始めたら手伝う」 そんな周囲の空気に、正直なところ少しだけモヤっとしてしまったのです。
もし、私が「身なりが良くないから」と避けてしまっていたら。
もし、「酔っ払いだろう」と決めつけて通り過ぎていたら。
あのまま誰にも助けられず、取り返しのつかないことになっていたかもしれません。
見た目や第一印象で人を判断せず、一歩踏み出して手を伸ばせたこと。
あの時、勇気を出した自分を、今では少しだけ誇らしく思っています。
「何かおかしい」と感じた自分の直感を信じてよかった。
そう実感した、ある日の昼下がりの出来事でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














