「知らない人にお参りされてなんぼ」大久保佳代子が提唱する骨のテナント化に潜む独身者の悲哀
誰もがいつかは直面する「死後の行方」について、一人の女性芸人が放った言葉が波紋を広げています。1月31日放送の『有吉くんの正直さんぽ』に出演した大久保佳代子さん(54)が明かした、あまりにもシュールで、それでいて切実すぎる「終活観」が視聴者の動揺を誘いました。
東京・台東区の寺院を巡る穏やかなロケの最中、大久保さんの足を止めたのは「樹木葬」の案内でした。現在独身の彼女は、自身の死後について「どうしようかなって思う」と吐露。そこまでは多くの同世代が抱く悩みですが、彼女の解決策は斜め上を行くものでした。「できればみんなに骨をちょっとずつもらっていただいて。たまにかじって、カルシウムを取ってもらって」と、冗談めかしつつも「遺骨の分散」を提案したのです。
これに対し、有吉弘行さんは「ミッドタウンに墓があれば買い物ついでに行ける」と都会的な供養を提案。しかし、アンジャッシュの児嶋一哉さんが「知らない人にお参りされるのは嫌じゃないか」と至極全うな疑問を呈すと、大久保さんは「いいよ。こんな仕事してるんだから。テナント借りて骨壺置いて……」と、死してなお「客室稼働率」を気にするかのような芸能人特有の論理を展開しました。
SNS上では、この放送直後から議論が紛糾しています。
『独身の末路を笑いに変える強さに救われた。カルシウム摂取は究極の供養かも』
『お墓問題で悩んでいたけど、これくらい割り切れたら楽になれる』
という肯定的な意見がある一方で、厳しい批判の声も目立ちます。
『骨をかじれなんて不謹慎にもほどがある。先祖代々の墓を守る身としては不快』
『孤独死への恐怖を茶化しているだけで、解決になっていない』
『公共の電波で流すには、あまりに死生観が歪んでいるのでは』
たしかに、伝統を重んじる層からすれば、遺骨をサプリメント扱いするかのような発言は「冒涜」と取られても仕方がありません。しかし、墓守不在の「墓じまい」が社会問題化し、誰にも看取られない孤独死が日常の風景となった現代において、彼女の暴論は、既存の供養システムが機能不全に陥っていることへの皮肉とも受け取れます。
笑いの裏に透けて見えるのは、頼れる家族を持たない独身者が抱える、底知れぬ「死への寂しさ」ではないでしょうか。
彼女はあえてそれを笑い飛ばすことで、自分自身を鼓舞しているようにも映ります。














