伝説のドラマーが放った「頭の悪い奈良の民」という禁句。高市首相への怒りは、なぜ地元有権者への蔑視にすり替わったのか
かつて日本中を熱狂させた伝説のロックバンド「BOOWY」のドラマー、高橋まこと氏のSNSが、今まさに炎上という名の激震に見舞われています。事の発端は、高市早苗首相に対するあまりに痛烈な批判でした。高市首相といえば、旧統一教会関連団体との接点や、内部文書に名前が記されていた疑惑、さらにはNHK番組の欠席騒動など、就任早々から厳しい視線にさらされています。
高橋氏は、SNS上の「高市首相は卑怯」という趣旨の投稿を引用する形で、自らの持論を展開しました。過去の政権における諸問題を列挙し、それらを清算すべきだと主張。ここまでは一国民としての政治批判として受け止められたかもしれません。しかし、問題はその先にありました。「高市なんて落選してただのオバさんに戻りゃいいだけ。まぁ頭の悪い奈良の民がね~」と、高市首相の地元である奈良県民までも一括りにバカにするような言葉を放ったのです。
この発言は、すぐさまネット上で大きな火種となりました。特定の地域住民を「頭が悪い」と切り捨てる表現は、批判の域を超えた侮辱とも受け取れます。SNSでは即座に
『奈良県民に対するヘイトですか?』
『ポンコツドラマー、奈良県民を敵に回したな』
といった怒りの声が噴出。さらには
『ヒムロとホテイのおかげでメシ食えた野郎が何ほざいてんだ』
と、かつてのバンド仲間と比較して揶揄する声まで飛び交うなど、収拾がつかない状態です。
高橋氏は以前から、政治家を呼び捨てで罵倒したり、高市首相が披露したドラム演奏に「ドラム舐めんな」と噛みついたりと、その攻撃的なスタイルがたびたび物議を醸してきました。時の権力を監視し、声を上げることは大切ですが、それが「人格否定」や「地域への偏見」にすり替わってしまえば、どんなに立派な主張もただの暴言として処理されてしまいます。
ロックンロールは反体制の象徴かもしれませんが、現代のネット社会において、言葉の刃はブーメランのように自分自身に返ってきます。高市政権への不信感が募っている現状、厳しい意見が出るのは自然な流れですが、関係のない市民までを攻撃対象にするのは、いささか「ビート」が乱れすぎていると言わざるを得ません。
かつて「ライブハウス武道館へようこそ!」と叫び、数千人の心を一つにした高橋氏。
そのスティックが刻むリズムが正確であったように、言葉もまた、相手への最低限のリスペクトという「テンポ」を守る必要があるのではないでしょうか。














