「私の席がない?」いつもの私の席に新人が…肝心の私の席は窓際に。我慢できずに上司を追及した結果
消えた私の席
「おはようございます!」
いつもの朝。
オフィスのドアを開けた瞬間、思考がフリーズした。
私の席に、誰か座っている。
一ヶ月前に入社したばかりの新人さんだ。
彼女は何食わぬ顔でパソコンをカタカタ。
「えっ……?私の席がない?」
漏れる吐息。
私の見間違い?いや、昨日の退社時までは間違いなく「私の席」だったはず。
慌てて周囲を見渡すと、部屋の隅っこまさに「窓際」のような場所に、見覚えのあるマグカップとファイルがポツン。
……あそこが、私の新しい席?
「おはようございますー」
新人さんが無邪気に挨拶してくる。
「あ、おはよう……」
引きつった笑顔で返すのが精一杯。
彼女に罪はない。きっと誰かの指示だ。
問題なのは、私への事前通告が「ゼロ」だということ。
勝手に移動された荷物。
理由もわからず追いやられた端っこの席。
湧き上がるのは不安、そして猛烈な怒り。
(ねえ、これどういう扱い?)
自問自答していると、諸悪の根源(とおぼしき人物)が登場した。
上司だ。
「おはよう」
彼は私の前を素通りし、何事もなかったかのように自席へ座ろうとする。
……説明は? 「急でごめんね」の一言もなし?
このまま泣き寝入りして、モヤモヤしながら仕事をする?
いや、ありえない。私は覚悟を決め、あえて明るい声で呼び止めた。
課長への追及
「あ、課長! おはようございます!」
オフィス中に響く元気な声。
同僚たちの視線が一斉に集まる。
「ん? おう、おはよう」
「課長、ちょっと確認なんですけど」
私はニコニコと笑顔を貼り付けたまま、新人さんと自分の席(だった場所)を指差した。
「今日から席替えですよね?私、何も聞いてなかったんでビックリしちゃって!私の荷物、誰が移動してくれたんですか?」
「えっ……あ、いや……」
上司の動きが止まる。
まさか皆の前で突っ込まれるとは思っていなかったのだろう。目が泳いでいる。
「あー、そうそう。新人の指導係に近いほうがいいかと思って、昨日急に決めて……」
「なるほど! 配置換えは全然いいんですけど、私物の移動まで事後報告って、ウチの会社の新ルールでしたっけ?」
シン……と静まり返るオフィス。
上司の額に汗が滲むのが見えた。
「いや、その、連絡しようと思ったんだけど、遅くなっちゃって……悪かった」
「そうですか! いやあ、引き出しの中身とか見られたら恥ずかしいものもあるじゃないですか?プライバシーとか、もうちょっと大事にしてもらえると嬉しいです!」
とどめの一撃。
あくまで「笑顔」で、「明るく」言い放つのがポイント。上司は完全にタジタジ。
「……ごめん。配慮が足りなかった。本当に申し訳ない」
深々と頭を下げる上司。
その慌てぶりに、周囲の同僚からも「さすがに連絡なしは酷いよね」「課長、ドンマイ」といった空気が流れる。
「いえ! 理由がわかればいいんです。あ、私この端っこの席で大丈夫ですよ」
私はあえて、隅っこの席をポンと叩いた。
「ここ、後ろに人が通らないし、画面見られないからサボ……じゃなくて、集中できそうで最高ですね!」
「……う、うん。頼むよ」
逃げるように席につく上司。
その後、気まずかったのか、上司から「お詫び」として高いランチをご馳走してもらうことに成功した。
説明なしの理不尽な席替え。
最初は落ち込んだけれど、結果的には「言いたいことを言ってスッキリ」&「集中できる特等席ゲット」。
端っこの席から眺める、上司の小さくなった背中。 今日のコーヒーは、いつもより少し美味しく感じた。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














