「性格が合わなかったんだよ」と離婚して実家に帰ってきた弟。だが、実家での過ごし方を見て、本当の離婚理由を悟った
実家に帰ってきた弟
数年前、弟が突然の離婚。
「性格が合わなかったんだよ」
「考え方の違いってやつ?まあ、仕方ないよな」
久しぶりに会った弟は、酒を飲みながら少し寂しそうにポツリ。
当時は私も「夫婦のことは夫婦にしか分からないしね」と慰めていたものです。
しかし、独り身になった弟が、しばらく実家に身を寄せることになってからのこと。
一緒に過ごして数日、私はあの「性格の不一致」という言葉の真の意味を悟ることに。
ある休日の昼下がり。リビングでテレビを見ていた弟が、台所の母へ向かって突然の大きな声。
「母さん、お茶! 喉乾いた」
「はいはい、ちょっと待ってね」
「あと、新聞どこ? 探してもないんだけど」
「ごめんごめん、玄関の棚にあるわよ」
「はあ? 取ってきてよ。俺、今忙しいんだけど」
弟の視線はスマホに釘付け。
ゲームに夢中で、自分から動く気配はゼロ。 ふと見ると、脱ぎ散らかした靴下がソファーの下に。
飲み終わったペットボトルもテーブルの上に放置されたまま。
見かねた私は思わず口出し。
「ちょっとあんた、自分のことくらい自分でやりなさいよ。お母さんも忙しいんだから」
「なんだよ姉貴、うるさいなぁ。母さんは何も言ってないだろ?」
「甘えてんじゃないわよ。40過ぎたおじさんが、みっともない」
「うるせーな。外で働いて疲れてんだよ。家でくらいゆっくりさせろよ」
その言葉を聞いた瞬間、私の脳裏に浮かんだのは元奥さんの顔。
弟を詰めると
「……あんたさ、前の家でもそうだったの? 奥さんに全部やらせてたわけ?」
「は? それが専業主婦の仕事だろ?俺は稼いでるんだから」
「奥さんもパートしてたじゃない。共働きでしょう?」
「あいつの稼ぎなんてたかが知れてるだろ。俺と同等に扱うなよ」
悪びれる様子もなく言い放つ弟を見て、私はすべてを理解。
弟の言う「性格の不一致」。それは、単なる相性の問題などではありません。
「お茶ひとつ自分で入れない」
「脱いだ靴下も片付けない」
「妻を家政婦扱いして、感謝の言葉ひとつない」
そんな日々の態度を注意されたのに、それを「性格が合わない」「細かいことをうるさく言う女だ」と自分に都合よく変換していただけ。
「母さん、今日の夕飯なに? 揚げ物はやめてよ、最近胃がもたれるから」
相変わらずソファーに寝転がり、文句ばかり。その背中を見つめながら、心の中で元奥さんへ深く謝罪。
(本当にごめんなさい。あなたが逃げ出したかった理由、今なら痛いほどわかります……)
「性格の不一致」という便利な言葉の裏側。そこには往々にして「相手への甘え」と「思いやりの欠如」が隠れているものですね。
実家という安全地帯で「王様」に戻った弟。あの様子じゃ再婚なんて夢のまた夢だなと、呆れ果ててしまった出来事です。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














