「返さないから言ってるんだよ」3回分の立て替えは1万2千円…返済を先延ばしにした友人が「今日は俺がおごる」と宣言した瞬間
3回の立て替えで積もった1万2千円
学生時代からの友人とは、月に何度か2人で飲みに行く仲です。
会計は私がまとめて払い、友人があとから自分の分を送ることになっていました。
ところが、あるとき数日待っても送金がありません。私から声をかけました。
「この前の分、まだだよな」
「あ、完全に忘れてた。今夜送るわ」
しかし、その夜も翌日も何も届きませんでした。その後も同じようなことが続き、3回分の立て替えは1万2千円になりました。
「そろそろ3回分、まとめて返してくれない?」
そう伝えると、友人はあくびまじりに答えました。
「たかが1万ちょっとで、いちいちうるさいな」
「いや、返さないから言ってるんだよ」
「わかったって。そのうちな」
それ以降、私がお金の話をしようとすると、友人は別の話を始めるようになりました。
私には、親しい間柄だから急いで返さなくてもいいと思っているように見えました。
「5人分おごる」と言った友人に返した一言
その週末、仲間5人で居酒屋へ行きました。
私と友人、共通の仲間3人です。そのうち1人は、最近この集まりに加わった友人の会社の後輩の女性でした。
料理がひととおり届いたころ、友人が少し大きな声で言いました。
「今日は俺がおごる。5人分まとめて任せろ」
「えっ、いいんですか」
後輩の女性が驚くと、友人は得意げにうなずきました。その様子を見て、私はグラスを置いて言いました。
「それなら、その前に俺の1万2千円、返してくれる?3回立て替えた分」
一瞬、座敷が静かになりました。
「え、立て替えてもらったままなんですか?」
後輩の女性が友人を見ると、別の仲間も「3回も?」と驚いた声を上げました。
友人はしばらく黙ったあと、財布を開き、1万2千円を数えて私に差し出しました。財布に残ったのは小銭だけでした。
やがて会計の伝票が届くと、仲間の一人が友人の前へ置きました。
「じゃあ、5人分よろしく」
友人は伝票を手に席を立ち、店の近くでお金を下ろしてから、宣言どおり5人分を支払いました。
帰り道、後輩の女性は友人の隣ではなく、私たちより少し前を歩いていました。私はようやく1万2千円が戻ってきたことに、ひとまずほっとしました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














