「まだ撮ってるんで邪魔しないで」店内で撮影を続ける2人組。だが、再生画面を見て黙った理由
通路をふさいでいた2人組
平日の夕方、40代の私は、近所のコンビニへ夕飯に足りないものを買いに行きました。
店内は混んでいて、レジ横にはセルフレジが2台あります。
豆腐とねぎを入れたかごを持って向かうと、その手前の通路で、20歳くらいの女性2人が踊っていました。
向かいの棚にはスマートフォンが立てかけられ、録画しているようです。
2人は笑いながら同じ振り付けを何度も繰り返し、腕を大きく広げるたびに通路をふさいでいました。
私は少し待ちましたが、なかなか終わりません。
気づけば、私の後ろにもかごを持った客が3人並んでいました。
「すみません。レジを使いたいんですが…」
声をかけると、1人がこちらを振り返りました。
「まだ撮ってるんで邪魔しないで」
「すぐ済むので、少しだけ通してもらえませんか」
すると、もう1人もこちらを見て言いました。
「おばさん、そこに立たれると映るんだけど」
私はそれ以上何も言えず、かごを持ったまま待つしかありませんでした。
動画を見返した2人の表情が変わった
2人は再び、撮影を始めました。
後ろに並んだ客からはため息が聞こえ、時計を見る人もいます。
そのとき、通路の奥から30代くらいの男性店員がやってきました。
「すみません。店内での撮影はご遠慮ください。それと、後ろのお客様も映っているようなので、動画を確認してもらえますか」
「え、別によくない?」
1人はそう言いながら、先ほど撮った動画を再生しました。
画面の中では2人が楽しそうに踊っています。
その後ろには、かごを持ったまま待っている私たちの姿が映っていました。
さらに動画から、先ほどの声まで聞こえてきます。
「おばさん、そこに立たれると映るんだけど」
自分たちの笑い声まで流れたところで、2人は顔を見合わせました。
店員は落ち着いた声で続けます。
「ほかのお客様も映っていますので、こちらの動画は削除をお願いします」
すると、列の後ろにいた年配の女性が小さな声で言いました。
「それをそのまま出したら、恥ずかしいのはあなたたちじゃない?」
2人は何も言い返さず、その場で動画を削除しました。そのまま店内を出ていき、ようやくセルフレジまでの通路が空きました。
「お待たせしました。どうぞ」
店員に声をかけられ、私はようやくかごをレジに置きました。
自分たちだけが映っているつもりでも、店内にはほかのお客さんもいます。撮った動画を見返したとき、2人にもそのことが初めて見えたのかもしれません。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














