「ピザは2400円、二人で払ってね」指一本触れてないと言い張り、サラダ代だけで済ませる友人が自滅
久しぶりの3人
倹約家の友人は、チーズが苦手でサラダだけと言いました
学生時代から付き合いのある友人二人とは、30代後半になった今も年に何度か集まります。
10月の土曜の昼、3人で駅前のカラオケの個室に入りました。部屋代は受付で先払いです。
料理を選ぶとき、倹約家の友人が先に言いました。
「私、サラダだけにしとく。」
ピザも頼もうよ、ともう一人の友人が誘うと、倹約家の友人は首を横に振ります。
「最近、チーズが苦手になったの。」
それならと、私ともう一人の友人で大きなピザを1枚頼みました。食べた料理の代金は、それぞれで負担するつもりでした。
倹約家の友人は、自分のお皿に人の物を置かないでと言いました
ピザが届き、もう一人の友人が紙ナプキンを渡そうと、倹約家の友人の取り皿に1枚置こうとしました。
すると、友人はさっと手のひらを向けました。
「お皿に人の物を置かないで。」
サラダ用なんだから、と言われ、もう一人の友人は苦笑いでナプキンを引っこめました。
それから私ともう一人の友人は画面の前に並んで立ち、二人で何曲も続けて歌いました。
歌の合間には、ときどきピザをつまみました。取ったピザはそれぞれ自分の皿で食べ、耳まで残さず食べていました。
一方、サラダを注文した友人はテーブルの近くに座り、歌う私たちを眺めていました。
ピザの大皿も、その友人のすぐそばに置かれていました。
倹約家の友人は、ピザには指一本触れていないと言いました
帰りぎわ、テーブルを見ると、ピザの大皿は空になっていました。
私が食べたのは数切れだけです。もう一人の友人も、歌っている時間のほうが長かったはずでした。
料理はピザが2400円、サラダが600円。食べた分に応じて精算しようと会計の話を切り出すと、倹約家の友人がすぐに言いました。
「ピザには、指一本触れてない。」
「ピザは2400円、二人で払ってね。」
二人で食べたんでしょ、と友人は私を見ます。
もちろん、本当に食べていないなら、ピザ代を負担する必要はありません。ただ、二人ともそれほど食べていないのに、大皿が空になっていたことが気になりました。
割り勘はしない
食べた人が払うのが大人だと、倹約家の友人は手のひらを出しました
私が食べたのは少しだけ、と口ごもると、友人がさえぎりました。
「食べた人が払う。それが大人でしょ。」
「お会計は、私のカードでね。」
二人は現金でちょうだい、と友人は手のひらを出します。つまり、友人がカードで3000円を支払い、私たち二人が1200円ずつ渡すということです。
もう一人の友人が何切れ食べたのかも、画面を見ていた私には正確には分かりません。ピザを頼んだのも私たちです。友だちとお金でもめたくもありません。私はパーカーのすそを握りました。
伏せた器を持ち上げると、取り皿にピザの耳の山がありました
そんなとき、私は友人の取り皿に目を留めました。食べ終わったサラダの器が、なぜか取り皿の上に伏せられていたのです。
帰りぎわに食器をテーブルの端へ寄せるのは、学生のころから私がよくやっていたことです。
私はその器を持ち上げました。
すると、取り皿の上には、こんがりふくらんだ太いピザの耳が山になっていました。
器の内側にも赤いピザソースがついています。チーズの載った真ん中を食べ、ふちだけを残したようでした。
「チーズは食べて、耳だけ残したのね。」
友人があわてて声を上げます。
「二人が置いたに決まってる!」
ピザは3等分と言われ、倹約家の友人は1400円を払うことになりました
私ももう一人の友人も、ピザの耳まで食べています。
それぞれ自分の取り皿を使っていたので、食べ残しを友人の皿に置く理由もありません。
それに、友人は最初に紙ナプキン1枚さえ自分の皿に置かせませんでした。
私たちが歌っている間も、その皿は友人の目の前にあったのです。
「お皿の前に座っていたのはあなた一人だけ。」
もう一人の友人も、皿に積まれたピザの耳を見て驚いていました。
倹約家の友人は、しばらく取り皿を見つめたまま、何も言い返しませんでした。
ピザを食べたことを隠して、サラダ代だけで済ませようとしていたのでしょう。
自分のカードで支払えば、ポイントも受け取れると考えていたのかもしれません。
「ピザは3等分。サラダはあなたね。」
友人は1400円、私ともう一人の友人は800円ずつ。お会計もそれぞれね、と私は器をテーブルに置きました。
スタッフに確認すると、料理代は個別に精算できるとのこと。
友人もそれ以上は反論せず、1400円を支払いました。
サラダ代だけで済ませるはずだった友人が、結局3人でいちばん高い金額を自分の財布から出すことになりました。
※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














