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松永有加

2015.01.16(Fri)

子どもが教えてくれた、“ママの美学”の磨き方

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皆さん、こんにちは。フラワーデザイナーの松永有加です。
先日の花教室お稽古始め、今年最初のテーマは「花の多様な見方を発見する」というものでした。使用花材は日本水仙とラン。水仙は皆さんもよくご存じの花だと思いますが、代表的な冬のいけ花花材でもあり、それぞれの流派によって長い歴史の中で継承されてきた活け方があります。

今回は多様な見方(美しさ)の発見というテーマでしたので、水仙の凛とした立ち姿は崩し、直線的な葉を寝かせ、可憐な花は色彩のコントラストが強いランの絨毯の上に、活けてみました。普段は花の自然な咲き姿を尊重して活けることを基本としているため、その“固定概念を崩す”というのはなかなか難しく、この日も皆さん苦労されていました。


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お稽古を終え家に帰ると、我が家にその固定概念や観念を崩す天才が!
そう、1歳児の娘です。きれいに活けたい花の葉っぱをむしってぽい!茎はボキッ!ノートとペンを渡せば、ページではなく表紙にぐりぐり。真面目に考えれば、彼女にとっては大体のことが初めてだから当たり前の行動なのですが、多くを経験してしまった大人にとってはとても新鮮で、気持ち良いくらいに固定概念を破ってくれます。(時にとっても迷惑なケースもありますが…)

花を活ける、モノを作るなど、特別にクリエイティブなことをする上でなくても、「こうあるべき!」という凝り固まった考え方が邪魔になったり、辛くなる時ってありますよね?私自身も花の先生なのだから、大人の女性なのだから…とガチガチに思考を制限してしまっていた時期がありました。それを柔らかくほぐしてくれたのが、子どもの存在です。(そう思えば、迷惑な悪戯も大らかな気持ちで受け入れられたりもします…笑)

娘と過ごすことで、それでもいいんだ!これもいいね!という発想が増え、娘がただただ楽しそうに悪戯する姿に、新しいモノゴトを発見するって、とっても楽しいことなんだな~と再確認。そんな楽しさを求めて、モノゴトの見方や価値観を疑ってみる習慣ができたように思います。見方や思考が多様になれば、美しさに出会える機会や問題解決にも繋がったりします。特に小さなうちは、子どもの目に何が映るかはママのセンスが問われるところ。子どもたちに習ってクリエイティブでいたいですね。

冒頭のお花に話を戻しますと、水仙は瑞々しい香りも魅力の一つです。数本を飾るだけで部屋がほのかに良い香りで満たされます。乾燥したこの季節、心の潤いにはやっぱりお花!ぜひ数本の水仙を手に、さまざまな自然美を発見してみてください。

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