
盗撮被害とするべき対策
名古屋市と横浜市の小学校教諭2人が、女児の下着を盗撮しSNSのグループチャットで共有したとして逮捕されました。
衝撃的だったのは、「学校のデジカメを使った」という供述。保護者との信頼関係が土台の教育現場で、備品を悪用して撮影されていたという事実に、多くの家庭が不安を抱えています。
事件の概要
名古屋市の教諭(42)は「学校のデジカメで撮影した」と供述
SNS上のグループチャットにて他の教諭とみられる人物たちと画像・動画を共有
自宅から学校の備品であるカメラを押収
校外学習などの「授業中」に撮られたとされるデータも含まれる
学校側が今すぐ見直すべき盗撮対策
撮影機材の貸し出し管理を厳格に
誰が・いつ・何の目的でカメラを使用したか、台帳や電子ログで管理
教職員個人のスマホ撮影は禁止し、学校備品のみ使用可のルールを徹底
保存先と編集環境を統一
撮影データは共有クラウドに一元化、個人PCやUSB保存を禁止
撮影後の画像チェックを複数人で行い、“個人を強調したカット”を精査
子どもや保護者にも説明を
写真使用のガイドラインをわかりやすく保護者に共有
「不安を感じたときの相談窓口」も明示しておくと安心感に
家庭・個人でできる、身近な盗撮対策
教育現場に限らず、公共の場や日常生活でも盗撮リスクは潜んでいます。子ども自身や家族でできる対策も紹介します。
子ども向けの基本ルール
「写真を撮られるときは理由を聞こうね」と教える
知らない大人にスマホを向けられたときはその場を離れる
保護者ができること
学校の配布写真に不自然さを感じたら相談
(例:ズームアップが過剰、特定の子ばかり写っている など)
家庭内でも「変だなと思ったことがあれば教えてね」と声かけを継続
SNSリスクへの理解もセットで
親のSNS投稿にも配慮
→ 「制服が特定される」「投稿時間で行動パターンがバレる」などの危険性も
SNSの“裏アカ”“鍵付きグループ”も実は見られる可能性があることを家庭で共有
まとめ:信頼される現場には“見えるガード”が必要
「学校の先生だから安心」という“盲信”だけでは、もはや子どもを守れません。
必要なのは、信頼と仕組みの両立です。
家庭・教育現場・社会全体が、「当たり前と思っていたこと」を一度立ち止まって見直す時期に来ているのかもしれません。
「安心して学べる学校」も、「安心して子を預けられる社会」も、仕組みづくりから。