
スマホで"即確認"が当たり前の今…
写真を撮って、その場で確認。気に入らなければ撮り直す——
そんなのが当たり前の令和世代にとって、信じられないカメラがありました。
その名も「写ルンです」。
それ、撮ったら"見れません"
「写ルンです」は1986年に富士フイルムが発売した、レンズ付きフィルム。
当時の人たちは、修学旅行や文化祭でこのカメラを持ち歩き、
"どんな写真が撮れているかは、現像するまで分からない"というスリルと共に、青春の一瞬を切り取っていたのです。
そう、写真を撮ってもその場で確認できないのが当たり前だった時代。
しかも失敗していても"やり直し"はきかない。ぶれた顔も、真っ黒な写真も、全部「思い出」として受け入れるしかなかった。
現像作業が必ず必要だった
撮り終えたフィルムは、カメラ屋さんやスーパーの現像コーナーへ。
数日後、封筒に入った写真とネガが返ってくるのですが……
開封して確認する瞬間のドキドキとワクワク、あの感覚は忘れられません。
"自分の目で見るまで中身がわからない"——
そんなアナログな体験は、むしろ今こそ新鮮かもしれません。
そして、今なぜか復活中?
驚くべきことに、「写ルンです」は令和になった今でもじわじわ再注目されています。
・フィルム独特の"ざらつき"や"光のにじみ"がエモくて映える
・スマホにない"味"があって作品っぽくなる
・「撮り直しがきかない」からこそ一瞬を大切にできる
そんな理由で、Z世代やインスタグラマーがあえて写ルンですを使う流れも。
まとめ
「写ルンです」は、"使い捨てカメラ"という立ち位置以上に、
「不便さ」と「時間差」によって生まれるワクワク感そのものが魅力でした。
もし今、撮った写真をその場で確認できなかったら?
──たぶん私たちは、もっと一枚一枚を大事に撮るようになるのかもしれません。