無印良品の公式ホームページより引用
「無印良品のカレーといえば、何を思い浮かべますか?」
こう聞かれたら、多くの人が「バターチキン」や「グリーンカレー」といった、本格的なエスニックカレーを挙げるのではないでしょうか。
その品揃えの豊富さと、家庭では出せない現地の味は、もはや無印良品の代名詞とも言えます。
しかし、先日発表された「あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙」の結果は、そんな私たちのイメージを鮮やかに覆す、驚くべきものでした。
総投票数67,420票。無印良品のスタッフが厳選した「日本のカレー」と「現地に学んだカレー」計8品の中から、栄光の1位に輝いたのは一体どのカレーなのか?
その衝撃の結果から、日本人が本当に求めているカレーの姿が見えてきました。
衝撃!トップ4を「日本のカレー」が独占。“本格派”はどこへ?
まず、今回の総選挙で最も驚くべき事実は、その勢力図です。
カテゴリー別の投票総数を見ると、「日本のカレー」が40,622票に対し、「現地に学んだカレー」は26,798票。なんと、「日本のカレー」勢が圧勝していたのです。
さらに、最終的なランキングを見ても、1位から4位までを、すべて「日本のカレー」が独占するという結果に。
無印カレーの顔とも言える「現地に学んだカレー」の最上位は、5位の「グリーンカレー」でした。
これは、何を意味するのでしょうか。 私たちは、無印良品に「本格的な非日常の味」を求めつつも、最終的に心と胃袋が掴まれるのは、慣れ親しんだ味をベースにした、家庭では作れない「ちょっと特別な日本のカレー」なのかもしれません。
この結果は、無印良品の開発チームにとっても、ある種の発見だったのではないでしょうか。
栄光の第1位は「焙煎スパイスのごろり牛肉カレー」。その圧倒的な魅力とは?
6万票以上の中から頂点に立ったのは、「焙煎スパイスのごろり牛肉カレー」でした。
なぜ、このカレーが選ばれたのか。その理由は、単なる「ビーフカレー」という言葉では片付けられない、奥深い魅力にありました。
公式サイトの解説によると、このカレーの真骨頂は「段階的な味の変化」。
「最初に甘さが広がり、次にスパイスの複雑な風味が感じられ、最後に辛さが訪れる」
この巧みな味の設計に、多くの人が心を掴まれたようです。寄せられたコメントからも、その期待の高さがうかがえます。
「家では再現不可!焙煎スパイスの牛肉カレー、旨さが突き抜けてそう!」 「『甘いけど辛い』という説明に、どんな味なのか一番気になりました」
ただ美味しいだけでなく、「次はどんな味がするんだろう?」というワクワク感や、「これは家では絶対に作れない」という特別感。
それこそが、数あるカレーの中からこの一品をNo.1に押し上げた原動力なのでしょう。
2位、3位も「牛肉」が独占!人々が求める“ごちそう感”
注目すべきは、2位に「牛ばら肉の大盛りカレー」、3位に「牛すじカレー」と、トップ3を牛肉系のカレーが独占したことです。
2位の「牛ばら肉の大盛りカレー」には、「大盛り!牛ばら!最高のコンビ」「なんといってもボリュームがいい!」といったコメントが。手軽にがっつりとした満足感を得たい、というストレートな欲求に応えた結果と言えます。
そして3位の「牛すじカレー」には、「牛すじは煮込むほど味わい深くなるので大好き!お家ではなかなかしっかり煮込めないので」という声が。家庭では時間と手間がかかる「ごちそう」を手軽に味わえる、というレトルトカレーならではの価値が高く評価されています。
「現地勢」の健闘と、根強いファンの声
ランキング上位は日本のカレーに譲ったものの、「現地に学んだカレー」にも、もちろん熱烈なファンがいます。
現地勢トップの5位「グリーンカレー」には、「『現地で学んだ』『ハーブを使った』カレーは自分では作れない味だと思いました」と、その本格性を支持する声が。
また、6位の「プラウンマサラ(海老のクリーミーカレー)」には、「海老×クリーミーは絶対に美味しい!」といったコメントが寄せられており、ランキング下位であっても、それぞれのカレーに固定ファンがついていることがわかります。
まとめ:日本人が本当に愛するカレーの姿
今回の総選挙は、「無印良品のカレー=本格エスニック」という私たちの固定観念を覆し、日本人が最終的に心惹かれるのは、やはりビーフや牛すじといった、少し贅沢な『日本のカレー』であるという、非常に興味深い結果を示しました。
しかし、ランキングがすべてではありません。あなたの「推しカレー」はランクインしていたでしょうか?
次の週末は、王者「焙煎スパイスのごろり牛肉カレー」と、あなたが気になる「現地に学んだカレー」を食べ比べて、自分だけのNo.1を見つけてみてはいかがでしょうか。
今回引用させていただいた無印良品の公式ページはこちら。