トリップアドバイザーより引用
「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋10選」にも選ばれた、静岡県・寸又峡(すまたきょう)の「夢のつり橋」。
SNSで誰もが一度は目にしたことがあるであろう、神秘的なエメラルドグリーンの湖面に架かる幻想的な風景は、まさに“夢”のような絶景です。
しかし、その夢のような世界の裏には、訪れる前に絶対に知っておくべき“現実”と、渡った後に待ち受ける“試練”が隠されているようです。
口コミを徹底的に調査すると、最高の体験をするための重要なヒントと、知らずに行くと後悔するかもしれないリアルな姿が見えてきました。
「まさに夢の吊り橋!」息をのむ絶景と、心拍数が上がるスリル
まず、この橋が多くの人を惹きつけてやまない理由。それは、圧倒的な絶景とスリルです。
「静岡県川根本町にある『夢の吊り橋』は、寸又峡の名所で、エメラルドグリーンの湖面に架かる全長約90メートルの吊り橋です。その幻想的な風景から…」
「橋の中央で恋を願うと叶うとも言われ、恋愛成就のパワースポットとしても人気がある様です。」
美しい湖面の色は「チンダル現象」によるもので、晴れた日には息をのむほどの光景が広がります。
さらに、この橋はただ美しいだけではありません。
「歩く度にゆれてスリル満点。人が1人通るのがやっとの幅で、一度に10人しか渡れません。」 「板2枚幅の吊り橋」
足元は板2枚ほどの幅しかなく、一歩進むごとにギシギシと揺れる感覚はまさにスリル満点。
絶景と恐怖が同時に押し寄せる、唯一無二の体験がここにはあります。
口コミが明かす残酷な現実。「絶景になるかは運しだい」という落とし穴
しかし、誰もがSNSで見るような完璧なエメラルドグリーンに出会えるわけではないようです。
口コミからは、自然相手ならではの厳しい現実が浮かび上がってきました。
「絶景になるかは運しだい。雨の直後だとコバルトブルーにならないですし、水が少ないと今回のように下が砂利になってしまいます。」
「雑誌などで取り上げられた風景とは違い雨上がりの後だったので水面が濁っていて、感動も半減。」
最高の景色を見るためには、数日間雨が降っていない晴天の日を狙う、という「運」の要素が非常に大きいようです。
また、人気スポットゆえの「混雑」も覚悟が必要。
「お盆休みの為、橋を渡る列に2時間以上並びました。」 「紅葉の時期は混雑すると3時間くらい待つという情報を得て、朝早く訪問。」
絶景シーズンには数時間待ちも当たり前。
多くの口コミが「朝一がオススメです」とアドバイスしており、混雑を避けるためには早朝の訪問が必須のようです。
試練は渡った後に…「行きは良い良い」待ち受ける“心臓破りの階段”
そして、この吊り橋最大の“罠”は、橋を渡りきった後に待ち受けています。
スリルと絶景に満足し、達成感に浸っていると、目の前に現れるのは…。
「行きは良い良い。追い打ちは一方通行で橋の反対側が一山超えるような階段の上りが続き、304段とありましたが、1段が高くて年配者にはハードな上りでした。」
「私には心臓破りの階段でした。」
紅葉シーズンなどは安全のために橋が一方通行となり、渡った後は300段を超える急な階段を登って戻らなければなりません。
この予期せぬハードな道のりに、多くの人が驚きと疲労を感じている様子。
「体力のある方には、お勧めです」という口コミが、その過酷さを物語っています。訪れる際は、「歩きやすい靴」「両手の空く鞄」は絶対に忘れてはいけません。
まとめ
「夢のつり橋」は、その名の通り夢のような絶景とスリルを味わえる、日本屈指の観光スポットであることは間違いありません。
しかし、その夢を最高の形で体験するためには、①天候や水量という「運」の要素、②混雑を避けるための「計画性」、そして③300段の階段を乗り越えるための「体力と準備」という、3つの“現実”を理解しておく必要があります。
これらを知った上で万全の準備をして挑めば、まさに「死ぬまでに渡りたい」と心から思える、一生忘れられない感動があなたを待っているはずです。