放任主義の毒親
こんにちは。
私は、近所の公園での出来事が忘れられない一人の主婦です。
先日、子供と公園のベンチで休んでいた時のこと。
すぐ近くの親子連れが目に入りました。
その親子のお子さん(男の子のようでした)は、5歳くらいでしょうか。
花壇にわざと入って花を引っこ抜いたり、他の子が遊んでいる砂場に石を投げ入れたり、やりたい放題でした。
見かねた私ともう一人のママさんが、その子のお母さんに「危ないですよ」「お花が…」と、やんわり声をかけました。
すると、そのお母さん、スマホから顔も上げずにこう言ったんです。
「あー、うちは放任主義なんで。子供の自主性を大事にしてるんです。大丈夫ですよ」
「でも…」
「しつこいですよ!うちは、放任主義だからいいの!」
「放任」と「放置」は違います。周りに迷惑をかけても「自主性」なのでしょうか。
私たちは、それ以上何も言えず、モヤモヤした気持ちでその場を離れました。
子供のやらかし
それから数週間後のことです。 私は駅前の、少し高級な雑貨屋さんにいました。
素敵な食器が並ぶ、静かなお店です。
突然、「ガッシャーン!」という、すさまじい音が響き渡りました。
驚いて振り向くと、そこにいたのは、あの公園の親子でした。
男の子が、店内を走り回ったあげく、一番目立つ場所にあった高価そうな陶器のディスプレイを、棚ごと倒してしまったのです。
「うちは放任主義だから…」
あの時のセリフは、もう彼女の口からは出てきませんでした。
店員さんに囲まれ、真っ青な顔で立ち尽くす彼女。
その姿は、あの日の公園での余裕しゃくしゃくな態度とは、まるで別人のようでした。
自主性を育てることと、社会のルールを教えること。
そのバランスは難しいですが、親の「主義」が、子供の未来と他人の安全を壊してはいけない。
そう、強く感じた出来事でした。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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