上野の双子パンダが1月末に中国へ返還され国内でパンダが不在となる可能性が浮上
上野動物園で多くの人に愛されてきた双子のジャイアントパンダ、シャオシャオとレイレイが来年1月下旬に中国へ返還されることが決まりました。2021年に誕生し、愛くるしい姿で私たちを癒やしてくれた2頭との別れが、刻一刻と近づいています。
本来の返還期限は2026年2月でしたが、東京都と中国側との交渉により、1カ月前倒しでの帰国となる見込みです。昨年には両親であるリーリーとシンシンが帰国し、現在、日本国内にいるパンダはこの双子の2頭のみとなりました。新たな貸与の目処が立たないまま返還を迎えれば、1972年の日中国交正常化以来、約50年ぶりに日本国内からパンダの姿が消えてしまうことになります。
この衝撃的なニュースに、SNSではファンからの悲しみや戸惑いの声が溢れました。
「日本にパンダが1頭もいなくなるなんて考えられない」
という切実な声や、
「シャオレイまでいなくなったら上野が寂しすぎる」
と不在を惜しむ投稿が相次いでいます。また、昨今の国際情勢を憂慮する層からは
「政治的な背景でパンダがいなくなるのは悲しい」
といった、複雑な心境を吐露するコメントも目立ちました。
かつては当たり前のように動物園にいた存在が、日本からいなくなるかもしれないという現実。それは単なる動物の移動ではなく、一つの時代が区切りを迎えるような、言葉にできない喪失感を私たちに与えます。笹を食べる何気ない仕草や、2頭がじゃれ合う姿に、どれほど多くの人が癒やされたことでしょうか。
東京都は新たなパンダの貸与を求めていますが、現在の情勢もあり、実現の見通しは極めて不透明な状況です。
上野の山からパンダの足音が消えてしまう前に、彼らが日本で過ごした時間に感謝を伝え、その姿をしっかりと目に焼き付けておきたいと感じずにはいられません。














