「なかなか授からなくて…」妊活中の悩みを相談していた友人が妊娠→友人が見せてきたエコー写真に心が折れそうになった…
誰かの幸せが、誰かを傷つけるとき
「実はね、なかなか授からなくて……病院に通ってるんだ」
結婚して数年、私は長い妊活のトンネルの中にいました。
そんな私の悩みを打ち明けていた友人が、結婚してすぐに妊娠しました。
もちろん、頭では「おめでたいこと」だと分かっています。
でも、心はそんなに簡単には割り切れませんでした。
彼女が妊娠を発表して以来、周囲の空気は一変しました。
ある日、家族ぐるみの付き合いでバーベキューをした時のことです。
「あー、〇〇ちゃんは動かなくていいから! 座ってて!」
「重いものは私が持つよ。体に障るといけないし」
周囲のみんなは、彼女をお姫様のように扱います。
彼女もまた、悪気なくその厚意を受け入れていました。
「ごめんね〜、じゃあお言葉に甘えちゃおうかな。みんなありがとう!」
椅子に座ってニコニコとジュースを飲む彼女の横で、私は重いクーラーボックスを運び、炭の準備に追われていました。
ふと、やり場のない虚しさが込み上げてきます。
(私が病院に通っていること、知ってるはずなのに……)
私への配慮を求めてしまう自分が情けなく、同時に、主役としてちやほやされる彼女の姿を直視できない自分がいました。
そして、私の心が決定的に折れる出来事が起きます。
二人で何気ない話をしていた時、彼女が突然スマートフォンを取り出しました。
「ねえ見て見て!この前の健診のエコー写真なんだけどさ」
画面には、小さな命の影が映っていました。
「ここが頭で、こっちが足。だいぶ人間らしくなってきたと思わない?」
無邪気な笑顔で同意を求めてくる彼女。
その瞬間、私の喉の奥がキュッと締め付けられました。
「す、すごいね……順調なんだね、よかった」
精一杯の笑顔を作りましたが、声は震えていたかもしれません。
祝福したい気持ちと、どうしようもなく湧き上がってくる黒い感情。 胸の中がぐちゃぐちゃになって、息をするのも苦しくなりました。
その日の帰り道、私はひとりで重い溜息をつきました。
「もし……もしこのまま私だけ妊娠できなかったら、もう彼女とは会えなくなるかもしれない」
友人との縁を切ることまで考えてしまうほど、私の心は追い詰められていたのです。
妊娠して振り返った
その後、幸運なことに私も妊娠することができました。
我が子を抱けるようになった今、当時のあの苦しさを冷静に振り返ることができます。
あの時の感情は、単なる「嫉妬」だけではありませんでした。
「みんな先に進んでいくのに、自分だけが取り残されていく」という、深い孤独と不安だったのだと思います。
同じ立場にならなければ、決して分からない痛みがあること。
そして、誰かの無邪気な幸せが、時として誰かを深く傷つけてしまう鋭利な刃物にもなり得ること。
あの長いトンネルの先で、私はそんな痛みを学びました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














