
テレビ番組での軽妙な語り口で知られる生物学者の池田清彦氏が、衆議院選挙の結果を受けて自身のソーシャルメディアで過激な持論を展開しています。自民党が300議席を超える圧倒的な勝利を収めた現状に対し、これまで一貫してれいわ新選組への支持を表明してきた池田氏は、手放しで喜ぶ支持層へ冷や水を浴びせました。同氏は、特定の勢力を支持し続けることが日本をアジアの最貧国へと転落させる引き金になると警鐘を鳴らしています。
池田氏が特に注視しているのは、高市氏を中心とした勢力の台頭です。知識層が現状を憂い、悔しがっている姿を見て溜飲を下げている一般層の心情に理解を示しつつも、その先に待っているのは厳しい経済的凋落であると断言しました。知識人は知恵を絞って生き残る術を見出すものの、勢いだけで投票した人々こそが真っ先に貧困の波に飲み込まれるという指摘は、あまりに辛辣で、かつ現実味を帯びた響きを持っています。
ネット上では、この池田氏の発言を巡って激しい議論が巻き起こりました。
『学者の立場から冷静に分析してほしい。ただの感情的なレッテル貼りに聞こえる』
『北朝鮮に次ぐ最貧国というのは流石に言い過ぎではないか』
といった否定的な意見が目立つ一方で、
『今の物価高と賃金停滞を見れば、あながち間違いではないと感じる』
『憲法改正への危機感は共有できる。池田先生の言葉は重い』
など、その先見性に同意する声も散見されます。
池田氏はさらに、選挙公約として掲げられた食料品の消費税減税についても懐疑的な見方を示しています。これだけの議席を確保した今、本音ではやりたくない減税を渋々行うのか、あるいは平然と増税に踏み切るのか。支持者がそれでも離れないのであれば、それは日清戦争の逸話にある木口小平のように、死しても信念(ラッパ)を離さない異常な状態であると比喩を用いました。
古希を超えてなお、鋭い舌鋒で政界を斬る生物学者の言葉は、単なる負け惜しみとして片付けるにはあまりに不穏な熱を帯びています。憲法改正阻止を掲げ、余命幾許もないと自嘲しながら未来を案じるその姿は、分断が進む日本社会の縮図と言えるかもしれません。
経済的な豊かさを選ぶのか、あるいは特定の理念に殉じるのか。池田氏の予言が的中し、日本が凋落の一途をたどるのか、あるいはその懸念を払拭する繁栄を見せるのか。
有権者に突きつけられた宿題は、あまりに重いものです。














