「盗んだんじゃないのか!」職場でお客様のイヤホンが消えた。疑われている先輩、だが、イヤホンの位置情報を見た結果
盗難発生
冬のスキー場。住み込みのリゾートバイトをしていた時のこと。
職場の仲間には、5歳年上の先輩の姿がありました。
「そこ、もう少し丁寧に片付けておいてね」
「はい!すみません!」
裏表がなく、ハッキリと物を言う先輩。
仕事には真面目で面倒見が良い反面、そのストレートすぎる言葉のせいで、周囲からは少し誤解されやすいタイプです。
ある日、スキー場に遊びに来ていたお客さんが、ワイヤレスイヤホンを落としてしまうトラブルが発生。
お客さんがスマホでイヤホンの位置情報を確認すると……。
なんと、私たちが住んでいる寮の周辺を示しているではありませんか。
その話を聞きつけた課長は、血相を変えて寮へ。
たまたま位置情報が示した場所の近くの部屋だった先輩を呼び出し、突然こう言い放ちます。
「お前、お客さんのイヤホンを盗んだんじゃないのか!」
「は?何言ってるんですか。盗んでなんかいませんよ」
「とぼけるな!位置情報がお前の部屋の近くを指してるんだよ!」
詳しい事情も調べず、部屋の確認すらしないまま、完全に先輩を犯人扱い。
ハラハラしながら見守る私をよそに、先輩はあくまで冷静です。
「やっていないものは、やっていません。勝手に決めつけないでください」
押し問答が続いたものの、その後、あっけなく真実が判明します。
盗んだのは…
実は、別の若いスタッフが出来心でイヤホンを自分の部屋に持ち帰っていたのです。
そのスタッフの部屋は、偶然にも先輩の部屋のすぐ近く。
位置情報が先輩の部屋付近を示していたのは、ただの偶然というオチでした。
真実を知り、気まずそうな顔でやってきた課長。
「課長。イヤホンって、スマホで位置情報がわかるんですよ?すぐにバレるようなものを、わざわざ盗むわけないじゃないですか」
「う、うん……」
「それに、私が持っていないという立派な証拠にもなりましたよね。さあ、謝ってください」
まっすぐ課長の目を見て、はっきりと告げる先輩。
さっきまでの威圧的な態度はどこへやら、課長はぐうの音も出ない様子でタジタジです。
「す、すまなかった。私の勘違いだった」
消え入るような声で謝罪する課長を見て、私の心はスッキリ爽快。
理不尽な決めつけにも屈せず、堂々と正論で課長を黙らせた先輩の姿。
今思い出しても、最高にかっこよかったです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














