「会議室まで運んでおいて」と雑用を押し付けてくる先輩。だが、別の先輩の勇気ある一言が状況を変えた
「これもやっといて」私にだけ押し付けられる雑用の山
30代になり、仕事では中堅といわれる立場。
責任ある仕事を任される喜びがある一方で、人間関係の悩みは尽きないものです。
特に、チーム内にいる年上の先輩との関係には、ずっと頭を抱えていました。
その先輩は、なぜか私を「都合のいいアシスタント」のように扱う人でした。
自分の仕事のはずなのに、細かい雑用をすべて私に振ってくるのです。
「ねえ、悪いけどこの資料を30部コピーして、会議室まで運んでおいてくれる?」
「……承知いたしました」
「あ、あとこれも。シュレッダーお願いね。私、これから打ち合わせだから」
デスクにバサリと置かれる、私とは無関係な書類の束。
(……それ、本来は先輩が自分でやるべきことですよね?)
喉まで出かかった言葉を飲み込む毎日。
波風を立てたくない一心で「はい」と言ってしまう自分にも、心の底で嫌気がさしていました。
結局、自分の仕事は後回しになり、連日のサービス残業。
募っていくのは、ため息とモヤモヤした気持ちばかりでした。
「それは担当が違うよね」救世主の一言で変わった空気
ある日の午後、事件は起こりました。
またしても先輩が、私の席へやってきたのです。
「ちょっといい?このデータ入力、夕方までに終わらせておいて。私はこれから外回りに行ってくるから」
「えっ、でも私、これから別の報告書を完成させなきゃいけなくて……」
「そんなのすぐ終わるでしょ?お願いね、頼りにしてるわよ」
有無を言わさない高圧的な態度。
私が困り果て、資料を受け取ろうとしたその時でした。
「ちょっと待ってください」
少し離れた席に座っていた別の先輩が、静かに、でもはっきりと口を挟んでくれたのです。
「その入力作業、今回のメイン担当はあなた自身のはず。彼女の業務とは全く無関係ですよね?」
一瞬で凍り付く空気。頼んできた先輩は、焦ったように言い返します。
「いや、でも彼女の方が手が空いてそうだったから……」
「そんなことないですよ。彼女も自分の案件をたくさん抱えて手一杯です。担当が違う仕事を押し付けるのは、筋が通らないんじゃないかな」
毅然とした、でも冷静な指摘。
ぐうの音も出ない正論に、周囲の視線も集まります。
「…そう、よね。ごめんなさい、自分でやるわ」
バツが悪そうに資料を回収していく先輩。
その背中を見送った瞬間、胸のつかえがスッと消えていくような感覚を覚えました。
「本当に、ありがとうございました……!自分ではどうしても言い出せなくて」
「いいんだよ。無理なものは無理って言っていいんだからね。また何かあったら、すぐに相談して」
味方がいる。そう思えただけで、それまでの重苦しい気持ちが嘘のように晴れ渡りました。
それ以来、その先輩から理不尽な雑用を振られることは激減。勇気ある一言が、私の職場環境を救ってくれた、最高にスカッとした出来事です。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














