「私ならちょっと無理かも」私が出産した産院を口コミで否定するママ友。最後に本人が選んだ場所に唖然
産院の話になるたび、悪い口コミが出てくる
幼稚園のお迎え前の昼すぎ、近くのカフェでママ友5人とお茶をしていたときのことです。
その中には、2人目を妊娠中のママ友がいました。まだ出産する病院を決めていないそうで、携帯電話で産院の口コミを調べていました。
「ねえ、みんなはどこで産んだの?ちょっと参考にしたくて」
最初に答えたのは私でした。ところが、産院の名前を伝えると、ママ友は画面を見ながらこう言ったのです。
「ああ、そこね。ご飯がいまいちって口コミにあったよ。私ならちょっと無理かも」
「えっ、そうなんだ……」
私にとっては、娘を産んで初めて一緒に過ごした大切な場所です。それを口コミだけで否定されたようで、少し悲しくなりました。
しかし、ママ友は気にする様子もなく、隣のママに尋ねました。
「じゃあ、そっちはどこで産んだの?」
隣のママが産院の名前を答えると、今度は驚いたような顔をしました。
「その産院、先生が怖いって口コミで見たよ」
「えっ、そうなの?私には優しい先生だったけど……」
「運がよかっただけじゃない?私なら、ちゃんと調べてから決めたいな」
隣のママは困ったように笑い、それ以上は何も言いませんでした。
その後も、別のママが産院を教えると「助産師さんがいまいちらしいよ」と、また悪い口コミの話になりました。
産院を慎重に選びたい気持ちは分かります。
でも、実際に出産した人の話を聞いているのに、悪い口コミばかり返されるのは気分のいいものではありません。
いつの間にか、さっきまで弾んでいた会話も少なくなっていました。
最後にママ友が選んだ産院に、全員が驚いた
私たち4人の産院の話を聞き終えると、ママ友は携帯電話を伏せました。
そして、何かを決めたような表情で言ったのです。
「よし、決めた!やっぱり1人目を産んだところにする。ちょっと遠いけど、きれいだし、女医さんだし」
その言葉に、私たちは思わず顔を見合わせました。
もちろん、最後に自分が安心できる産院を選ぶのはいいことです。
ただ、あれだけ人の産院に悪い口コミを並べていたのは何だったのだろうと、複雑な気持ちになりました。
すると、30代後半くらいの、普段からはっきりものを言うママが、カップを置いて口を開きました。
「そっちにするんだね。でもさ、ちょっと言ってもいい?」
「え、なに?」
「私たちの産院のこと、悪い口コミばっかり言われて、正直嫌だったよ。みんな、自分が子どもを産んだ場所だからさ」
その場が静かになりました。ほかのママたちもうなずき、私も同じ気持ちでした。
「えっ……別に、悪口を言ったつもりじゃないんだけど…」
ママ友はそう答えましたが、顔を赤くして言葉に詰まっていました。
しばらくして、ママ友は携帯電話をかばんにしまい、早めに会計を済ませて先に帰っていきました。
残った4人で、今度はそれぞれの産院のよかったところを話しました。
私も、さっき言えなかったことを口にしました。
「ちなみに私のところ、ご飯がおいしかったんだよ。毎食楽しみだったくらい」
すると、さっき発言したママが笑いました。
「そうなんだ!それ、入院中はうれしいよね」
口コミも参考にはなります。でも、それだけで人の経験を否定するのは違うと思います。
ようやく自分の思い出をそのまま話せて、少し気持ちが軽くなりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














