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2026.10.04(Sun)

「客が欲しい物を置いておくのが店だろ」レジで水がないと怒る男性。だが、呼ばれた店長が案内した場所

「客が欲しい物を置いておくのが店だろ」レジで水がないと怒る男性。だが、呼ばれた店長が案内した場所

いつもの水がないと怒り出した男性

私がまだ学生で、20歳になったばかりのころの話です。

夕方のスーパーでレジのアルバイトをしていて、その日も私のレジには数人の列ができていました。

先頭に来たのは、背広姿の40代くらいの男性です。買い物かごをレジ台に置くと、私が商品に手を伸ばすより先に、飲み物売り場を指さしました。

「水って、あの棚に出てるのだけ?」

「はい、通常の売り場はこちらになります」

すると男性は棚を見たまま、大きく息を吐きました。

「1種類しかないじゃないか。いつもの銘柄が欲しいんだけど」

私はその銘柄がほかの場所に出ているのか分からず、「少々お待ちいただけますか」と答えました。

しかし男性はいらだった様子で、声を大きくしました。

「ペットボトル1本くらい、取り寄せておけよ。客が欲しい物を置いておくのが店だろ」

後ろには3人のお客さんが待っています。どう答えればいいのか迷っていると、男性は私の名札に目をやりました。

「アルバイトじゃ分からないか。分かる人、呼んでよ」

私は「申し訳ありません」と頭を下げ、呼び出しボタンを押しました。

店長が伝えた、もう一つの売り場

ほどなくして、品出しをしていた50代くらいの店長が来て、私の隣に立ちました。

男性は店長にも不満をぶつけます。

「いつもの水がないんだよ。どうなってるの?」

店長は男性が探している銘柄を確認すると、すぐに答えました。

「そちらでしたら、今日は入口の特売台に出しております」

男性は一瞬黙り、「…入口?」と聞き返しました。

「はい。通常の棚には出していませんが、まだございます」

さっきまで強い口調だった男性は、少し気まずそうな表情になりました。

「じゃあ……それ、1本欲しいんだけど」

「かしこまりました。少々お待ちください」

店長は入口の特売台へ向かい、ほどなくして水を1本持って戻ってきました。

男性はそれ以上何も言わず、私が商品を読み取るのを待っていました。

会計を終えると、小さく「どうも」とだけ言い、袋を手に店を出ていきました。

男性がいなくなったあと、店長が私に声をかけました。

「場所を変えて出している商品もあるから、分からなかったらすぐ呼んで大丈夫だよ」

「はい。ありがとうございます」

私は少しだけ肩の力が抜けました。

そして、待たせていた次のお客さんに向き直りました。

「お待たせしました」


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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