「子どもがお腹すかせてもいいの?」ミルク代としてお金を借りた友人。だが、友人の夫が口にした思いがけない一言
ミルク代を理由に増えていった20万円の貸し
友人に赤ちゃんが生まれてから、私たちは昼間のカフェでよく会うようになりました。
最初にお金を頼まれたのも、いつもの窓際の席でした。
「ごめんね。今月、ミルク代が足りなくて……。1万円だけ貸してもらえないかな?」
赤ちゃんのためなら仕方がないと思い、私はその場でお金を貸しました。
ところが、それからも友人は何度もミルク代を理由にお金を頼んでくるようになったのです。
気づけば貸した金額は合計20万円ほど。しかも、一度も返してもらえていませんでした。
一方で、友人は会うたびに新しい服を着ていて、外食の話も楽しそうにしていました。
もちろん、見た目だけで家計の事情は分かりません。それでも、お金を貸し続けている私としては、複雑な気持ちでした。
そんなある日、また友人がミルク代の話を始めました。
私は思い切って切り出しました。
「ねえ、前に貸した分、少しでいいから返してほしいの」
すると、友人はカップを置き、不機嫌そうな顔になりました。
「え、なんで今?お金がないって言ってるじゃん」
「でも、もう結構な金額になってるし…。私もずっと待ってるんだよ」
友人は私の顔をじっと見つめると、声を強めました。
「じゃあ、子どもがお腹すかせてもいいの?こっちだって限界なの!」
「いや、そういうことじゃなくて……」
そこまで言って、私は言葉に詰まりました。
赤ちゃんのことを言われると、それ以上強く返済を求めることができなかったのです。
ミルクを届けた玄関で、夫が口にした一言
その後、また友人からミルク代を頼まれました。
けれど、これ以上お金を貸し続けるわけにはいきません。
そこで私は、いつもとは違う返事をしました。
「今回はお金じゃなくて、ミルクを持っていくね」
「……そう。わかった」
友人は短く答えると、すぐに別の話を始めました。
私は店で缶のミルクを購入し、買い物袋を持って友人の家を訪ねました。
チャイムを鳴らすと、玄関に出てきたのは友人の夫でした。その少し奥には、友人も立っています。
私の持っている袋を見た友人は、どこか気まずそうな顔をしました。
私は夫に袋を見せながら、事情を説明しました。
「ミルク代が足りないって聞いたので、買ってきたんです。これまでも何度かお金を貸していて……」
すると、夫は不思議そうに首をかしげました。
「え?ミルクなら先週まとめ買いしたばかりだけど」
「……え?」
今度は私が驚く番でした。
夫は奥に立っていた友人を振り返りました。
「ちょっと待って。お金、借りてたの?どういうこと?」
友人は口を開きかけましたが、何も言いません。
さっきまでの表情は消え、両手を握ったまま、うつむいていました。
夫はしばらく友人を見つめたあと、私に向き直って頭を下げました。
「すみません。本当に知りませんでした。お借りした分は、必ずお返しします」
突然のことに私も戸惑いましたが、持ってきたミルクを夫に差し出しました。
「これは、赤ちゃんに使ってあげてください」
夫が袋を受け取る間も、友人は顔を上げませんでした。
結局、友人が借りたお金を何に使っていたのか、その場では分かりませんでした。
ただ、それ以来、友人からミルク代を頼まれることはぴたりとなくなったのです。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














