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2013.11.18(Mon)

アントワープ最古 16世紀から続くカフェを支える日本人マダム

キャプション5

(上)へゾードン・ウースト(7ユーロ)/(下)マダム特製のドライカレー(12.50ユーロ)を目当てに来る在ベルギー日本人も多い。

ビールと合わせて食べるアントワープのスペシャリティ、茹でたソーセージの料理『へゾードン・ウースト』や『チーズ・クロケット』、ランチメニューで人気の『クロックムッシュ』などベルギーらしいメニューを提供しています。 また、ベルギーのカフェメニューはどの店でも同じようなラインナップが多いため、オーナーマダムの奥野由香さんは少し変わったものを提供してみたい思い、ベルギー人の旦那さんが気に入っていた日本のチキンカレーやドライカレーをメニューとして出すことに。これがアントワープの学生や若い客、日本人客に受けて、新しい顧客開拓にも繋がりました。アントワープ最古のカフェで日本の味に出会えるというのもユニークです。
キャプション8

どの客にも気さくに声がけする由香さん。日本人の馴染み客も多く、まさにアントワープに住む日本人たちの母のような存在。

マダムである奥野由香さんは、もともとは日本でダイヤモンド鑑定士として活躍していました。買い付け担当の駐在員としてアントワープに派遣され、後に独立。アントワープとイスラエルを行き来する生活の中、「クイントン マセイス」には常連客として来ていたそうです。そしてもともとこのカフェで働いていたご主人のスフェン氏と出会い、2000年から経営を任され2人でカフェを引き継いでいます。 ベルギーのカフェは手頃な価格でビールやメニューを提供をしているわりに仕入れ値が高く、また単価の値上げをすると常連客が離れてしまうので経営が難しいとされています。始めるのは簡単だけれども続けるのは大変なため、オーナーの入れ替わりも激しいそうです。長く続いている伝統あるカフェを成功させたいというプレッシャーのもと、メニューにも一工夫加え、現在は由香さん一人でキッチンを担っています。 地元の人々に愛されて続け、450年以上も代々と受け継がれてきた「クイントン マセイス」。アントワープ最古のカフェは、遠く日本から移住した一人の日本人マダムがしっかりと支えているのです。

店舗情報

店鋪名: クイントン マセイス
住所: Moriaanstraat 17, 2000 Antwerp
営業時間: 12:00〜22:00(火〜日)、月休
電話番号: +32 (0)3 225 170
Webサイト: http://ameblo.jp/madamequinten/ (奥野由香さんのブログ)

プロフィール

中川 朋美 (なかがわ ともみ):ライター/フリーランスPR
東京のPR代理店で5年勤務後、2011年5月にオランダ・アムステルダム郊外に渡欧。オランダ文化、語学を学びながら主に食関係のライター、フリーランスPRに従事。

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