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2014.01.17(Fri)

ブリュッセル発・2014年注目の実力派3ショコラティエ!来日・催事情報も

ブロンディール

(左)昨年3月にオープンしたポップな外観の2軒目。1軒目のサロン・ド・テは6軒先にあり、両店とも常時忙しい。/(右)あちこちにカカオ豆のバッグが置かれ、こだわりの強さが伺える。取材中何度も中断し、2階のカカオの様子を見にいっていました。

(左)2013年3月にオープンしたポップな外観の2軒目。1軒目のサロン・ド・テは6軒先にあり、両店とも常時忙しい。/(右)あちこちにカカオ豆のバッグが置かれ、こだわりの強さが伺える。取材中何度も中断し、2階のカカオの様子を見にいっていた。

日本ではまだ知る人ぞ知る存在ですが、ブリュッセルのショコラティエの中でも実力に定評があるのがフレデリック・ブロンディール氏。彼のショコラトリー「フレデリック・ブロンディール」は、ブリュッセル中央駅からメトロで2駅の聖カトリーヌ教会駅の真ん前にあります。2013年3月に2軒目のショップをオープンし、ここではアイスクリーム、ショコラドリンク、一部のプラリネとフィナンシェやスペキュロースなどテイクアウト商品がメイン。同じ通りにあるサロン・ド・テではイートインに加え、プラリネ全種の販売を行っています。 2軒目のショップでまず目を引くのが2階にあるチョコレート製造機。ガラス張りで下から見上げられるように配置され、インテリアの一部になっています。ここではカカオ豆からチョコレートをつくっているため、外の数軒先までそのまろやかな甘い香りが漂い、思わず店に入っていく客もしばしば。壁はレンガ、スクリーンにはブロンディール氏の好きなフランスのモノクロ映画が映し出され、彼のテイストを反映したモダンカジュアルでお洒落な店です。テイクアウトの産地別ショコラ・ショー(アイスもあり)やアイスクリームが販売され、特に若い人たちに人気のようです。
一番のこだわりはカカオ。初めてのカカオ豆袋が届いたときにはとても感動したそう。100g=6.7ユーロ(箱入りは10.5ユーロ)。

一番のこだわりはカカオ。初めてのカカオ豆袋が届いたときにはとても感動したそう。ボンボンは100g=6.7ユーロ(箱入りは10.5ユーロ)。

ブロンディール氏の一番のこだわりはカカオ。20年間で培ったカカオ業者との関係を活かし、厳選した3種のカカオはプランテーションから直接、他4種は信頼の置けるスペシャリストから購入しています。マダガスカル、ガーナ、タンザニアなどアフリカ地域から、またジャワ島やニューギニア島などアジア地域から、上質なカカオを原料としたチョコレートづくり。彼のように小規模で、カカオ豆から自分の手でチョコレートを作る「Beans to Bar」なショコラティエは、手間もコストもかかるためベルギーではまだあまり多くありません。コストパフォーマンスの高い製造機を入手するのもなかなか難しいそうです。
重要なのは「愛と情熱」というブロンディール氏。チョコレート生産に専念するため、今のところ店舗拡大予定はないそう。前述したエルマン・ヴァンデンダー氏とも交遊があり、彼が導入予定のチョコレート製造機での試作にも立ち会う予定。

重要なのは「愛と情熱」というブロンディール氏。チョコレート生産に専念するため、今のところ店舗拡大予定はないそう。前述したエルマン・ヴァンデンダー氏とも交遊があり、彼が導入予定のチョコレート製造機での試作にも立ち会う予定。

初めは少しずつ、クーベルチュールから作るチョコレートとカカオ豆から作るチョコレートとバランスを調整しながら生産していましたが、2013年3月、2軒目のショップに製造機を導入して以来全てのボンボンを自分で作り始めたそうでです。得意としているのは、カカオから作ったオリジナルチョコレートと、スパイスとの組み合わせ。カルダモン、バジル、サチュワンペッパーなどベーシックでありながら、自分で調整したチョコレートの風味を活かしたペアリング。甘すぎずフレッシュで、リピートしたくなる味です。 ベルギーで有名なコーヒービーンズ店「Santos Palace」を立ち上げた祖父と、そのコーヒー事業を引き継ぎ、かつ古物商として活躍した父を持つブロンディール氏。西フランダース地方コクセイデの料理学校を卒業後、3〜4年間は父の古物商を手伝いましたが、1994年からコーヒー事業を引き継ぎ、同時に独自で学んだチョコレート事業をスタートさせ、チョコレートを作り始めてから20年が経ちます。 その情熱は冷めることなく、手間やコストをかけてもカカオ豆から作る理由は「自分のため」だと言います。名のある大手ショコラトリーが競い合うブリュッセルで、「正直に真剣につくっていれば客は来る」という信念は、確実に形になっています。ヴァレンタインはハート型のチョコレートを用意する予定で、また2014年2月には日本にも来日するというブロンディール氏。この機会に「ブロンディール」の特別なチョコレートを試してみてはいかがでしょうか。

フレデリック・ブロンディール氏 来日・催事スケジュール

2014年2月11日(火) 14:00〜17:00 西武池袋店
問い合わせ: カリン・ブルーメ tel 0120-550-320

店鋪情報

名称: Frederic Blondeel(フレデリック・ブロンディール)
住所: Brussels Fish Market, Quai aux Briques 24, 1000 Brussels
営業時間: 13:00〜18:45(日〜金)、10:30〜18:45(土)
電話番号: +32 2 502 21 31
HP: http://www.frederic-blondeel.com/

プロフィール

中川 朋美 (なかがわ ともみ):ライター/フリーランスPR
東京のPR代理店で5年勤務後、2011年5月にオランダ・アムステルダム郊外に渡欧。オランダ文化、語学を学びながら主に食関係のライター、フリーランスPRに従事。

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